十本指のブログ

十は残りのもの。残りのものには至福がある。

【FGO】芦屋道満が安倍晴明から奪った源頼光絡みの秘伝書

ハロー、ワールズ。

今回は『三国相伝陰陽輨轄簠簋内伝金烏玉兎集』、略して『簠簋内伝(ほきないでん)』の小話。


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このタイトルがとっても長い書は、芦屋道満安倍晴明から奪った陰陽道の秘伝書。一番最初には源頼光の源、牛頭天王のお話。


この書では、牛頭天王がお正月、ひな祭り、こどもの日、七夕、重陽の五つの節句の由来だと書いてある。

牛頭天王に無礼を働いた人間、【コタンを蹴り殺す】のが正月の正式な由来で、蹴鞠で蹴られる鞠は【コタンの頭】とされる。


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一月一日:鏡餅をコタンの骨肉として食べる。
三月三日:草餅をコタンの皮膚として食べる。
五月五日:菖蒲のちまきをコタンの鬚と髪として食べる。
七月七日:小麦のそうめんをコタンの筋として食べる。
九月九日:黄菊の酒をコタンの血脈として飲む。

というカニバリズムな祝日が五節句だ。これは冗談でも変わった説でもない。本当に正式な説だ。宗教に排他的な日本は明治初期の廃仏毀釈で、全国にあった牛頭天王の神社3,000以上、99%以上をスサノオの神社に変えてしまった。それで日本人は、正月をはじめとする五節句の正式な由来を忘れている。

FGOのバレンタイン2019では、紫式部絡みで芦屋道満安倍晴明が出てきた。異聞帯インドでは、源頼光下総国の借りを返す流れで、【リンボを蹴り殺して、リンボの頭でサッカーする時】にこの書が出てくるかもしれない。

【FGO】西洋のドラゴンは悪ではない【Fate】

ハロー、エヴリワン。

 

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今回は「西洋のドラゴンは悪ではない」という話。

FGOFateのネタバレ注意。

 

 

 

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まず、ウェールズの国旗は赤い竜だ。

 

これはアーサー王伝説にちなみ、赤い竜はウェールズブリトン人を意味している。

いきなり結論が出た。ドラゴンそのものは悪ではない。悪い竜はいるが、

悪とドラゴンをかけ合わせただけで、ドラゴン自体に悪の意味はない。

中世は各国の君主が〈ドラゴン騎士団〉という善の騎士団に所属しており、

いわゆるドラキュラ(竜の子)は、ドラゴン騎士団でありドラクル(竜)

であるヴラド二世の子ゆえにそう呼ばれた。

ラクルやドラキュラに悪や吸血鬼(バンパイア)の意味はない。 

 

 

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FGOでは“悪竜現象(ファヴニール)”という、北欧神話の悪いドラゴンの名に

ちなんだ用語がある。竜そのものに悪の意味がないから、

わざわざ“悪竜”と悪を付け足している。

 

 

 

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また、イングランドの国旗、聖ゲオルギウス十字の由来となる、

ドラゴン退治で最も有名な聖ゲオルギウスは、

FGOで必殺技の宝具を使う時に「汝は竜!“罪”ありき!」と叫ぶ。

ここはキリスト教の初歩で、悪と罪の区別がつかないほど頭の悪い人は、

「西洋のドラゴンは悪ではなくて罪なのか?」とすら考えない。

 

キリスト教のドラゴンは、“神々”が天地創造の五日目に創った生き物で、

原語では「タンニーン(תַּנִּין)」と言う。タンニーンに悪そのものの意味はない。

日本人には【リヴァイアサン】と言った方が通じるだろう。

リヴァイアサンこそ、聖書のドラゴン、タンニーンだ。

タンニーンは悪い文脈で使われがちだが、 

モーセの杖(アロンの杖)はタンニーンに変わり、

エジプトの魔術を飲み込む善の側にもなり、

ダビデ詩篇で「地のタンニーンは主を褒め称えよ」と言われる側でもある。

つまり、地のドラゴンは、モーセを助け、主を褒め称えることもある生き物だ。

 

ところで、モーセを助けるドラゴン、主を褒め称えるドラゴンが何だって?

  

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ともあれ、日本人は無知な老害だらけなため、

アーサー(アルトリア)・【ペンドラゴン】という善なる騎士王、

ヴラド三世という善なる竜騎士団員、

聖女マルタを護るタラスクという善なるドラゴン、

悪い竜の娘だったが“毎年”ハロウィンの面白キャラになっている

 エリザベート=バートリーなどを繰り返し見ても…

「西洋のドラゴンは悪」という老害をやめられない者たちがいる。

若者もこの古臭い老害思考に同調すれば老害になる。

 

西洋は劣っている、東洋や日本が優れている、

という時代遅れの嘘を流す老害こそ、悪いドラゴンだ。

日本人が日本人であるために、嘘による西洋否定など必要がない。

「西洋のドラゴンは悪」と信じる日本の老害は不必要な悪だ。

現代は時代遅れな嘘つき老害を、一人も必要としていない。

 

 

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木を育てるのに不要な枝が剪定されるように、

「西洋のドラゴンは悪」と信じる余計な枝は剪定される。

あるいは木そのものが不要な悪に染まるなら、木ごと伐採される。

日本は伐採される悪い木なのか、一部の枝だけ剪定されるのか。

全ては日本人次第だ。

【FGO】“アラヤ”などの元ネタ作家【型月】

ハロー、ワールズ。

今回は、型月世界の用語、“アラヤ”の元ネタおよびFGOネタを提供してる作家について。

型月の「アラヤ」、複数の世界を見渡し剪定する人類の無意識は、「言語アラヤ識」という【複数の神話宗教を見渡す観念】が元になっている。

この提唱者である井筒俊彦は、30ヶ国語を操る言語哲学者で、さまざまな哲学・神話・宗教・詩・文学などの難しい言葉を好み、アラビア語から直接『コーラン』を日本語訳した。その他、


・山の翁(ニザール派)についての著作


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アルジュナの本体クリシュナの正体について書かれた『マハーバーラタ』への言及


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ユダヤ哲学者でありカバラという言葉をもたらしたアヴィケブロンの紹介


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カバラのセフィロトのわかりやすい紹介


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などを行っている。井筒俊彦は、難しい話をわかりやすい文章で書くので、専門外の読者からも人気がある。井筒さんは“ドラえもんのような生活をしていた歴史的偉人(イケメン)”にアラビア語を習っていたり、革命前のイラン王立研究所で教授をしていたり、青山学院でゲロ吐いたりとエピソードに事欠かない。

Fateには非常に数多くの神話・宗教・伝説の英雄や神々が登場するが、井筒俊彦の【言語アラヤ識】を参照すれば、型月のアラヤよろしくあらゆる諸世界(ワールズ)を俯瞰できるようになるだろう。

参考『意識と本質』井筒俊彦

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【FGO】ジャンヌ・ダルクは姉を知らない【Apocrypha】

ハロー、ブラザー、シスター。

今回は「姉」とシスターのお話。ネタバレ注意。

Fateシリーズのジャンヌ・ダルクは「お姉ちゃん」するのが核になっている。


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が、フランス語には「姉」という単語や観念はない。「妹」という単語や観念もない。そして、世界のほとんどは「姉」「妹」「兄」「弟」という言葉がない。英語にも、イタリア語にも、ドイツ語にも、ヘブライ語にも、アラビア語にも、ペルシャ語にも、「姉」「妹」「兄」「弟」の単語がなく、その観念がない。世界にあるのは年齢で上下で分かれることがないブラザーやシスターだ。

つまり、フランス人を含むほとんどの人々は、「姉」そのものがわからない。ジャンヌがサーヴァントとして与えられた知識から、「姉」という馴染みのない観念を演じている…という線はない。なぜなら、『Fate/Apocrypha』では、ヨーロッパ系らしきフィオレやカウレスが「姉」や「弟」の言葉を使っているからだ。これは作者が「姉」や「弟」という言葉を無自覚に使っていることを意味する。

漢字由来の姉妹や兄弟は、もちろん中国の文化だ。日本は日本と呼ばれる以前から、神話をまとめる以前から、兄弟姉妹という家庭カースト制度を受け入れ、【姉】アマテラスを主神、【弟】スサノオがその補佐という、姉中心の神話を築いた。しかしそれは日本だけの話で、フランスやキリスト教には関係がない。


ジャンヌは他にも根本的におかしいキャラクターをしている。


キリスト教ではホムンクルス製造は、異端認定される大罪だ。バレンタインデーの守護聖人が【個人の結婚(愛)を祝福する】という伝承からわかるように、聖人聖女は個人的な愛を禁止する人ではない。そしてキリスト教の主は、権利や自由を創る者であり、近代では憲法や法律の基礎になっている。


だから、姉を知らないジャンヌがお姉ちゃんぶったり、


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ホムンクルス製造が大罪とされるクリスチャンがホムンクルスに恋をしたり、権利と自由を作った主を信じるジャンヌが


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【私には誰かを個人として愛する権利はなく】

と主を否定するのはものすごく不自然だ。

これは作者の単純な知識不足ではなく、作家としてフランスやキリスト教の基本を知る努力をしなかったと判断すべきだろう。

Apocryphaで、主を信じるジャンヌが主を語らずに「人間」をホムンクルスに語り、人間に恋しないでホムンクルスに恋する…という流れも意味不明すぎて理解できない。ジャンヌは人間に絶望してホムンクルスに希望を抱いたのか?その辺もさっぱりわからない。

そして、FGOのジャンヌ描写を見る限り、Apocryphaでのおかしな点へのフォローは見られなかった。むしろFGOのジャンヌは「姉」要素が強くなり、さらにわけのわからないキャラクターになった。


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伝承や史実に忠実なのが型月の特徴だが、ジャンヌ・ダルクに関しては、非フランス的、非聖女的、反歴史的(旗のエピソード)など、大失敗に大失敗を重ねている。

逆にジャンヌ・オルタやジャンヌ・オルタ・サンタ・リリィはキャラクターとして成功している観がある。

型月らしからぬ汚点、ジャンヌ・ダルクは扱いに困るキャラクターだ。

ピープルは【国民】ではない 〜異常な日本〜

ハロー、エヴリワン。

今回は、近代の基礎の話。ピープル(people)について。

私たちは、テレビのニュースや新聞や政治家の演説や日本国憲法などで、「国民」という言葉を目にするし、耳にする。実はこれは、大ウソだ。


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ピープル(people)には、「国」に限定する意味がない。そして「民」という〈奴隷〉や〈奴隷的な愚かな人〉という意味がない。つまり二文字とも間違っている。


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日本人の人間の観念は“日本人”に偏り、「法の下の平等」という観念がない。そして「法の下の平等」以前から平等な【ピープル】という、近代社会の必要不可欠な観念を持っていない。

日本人には、ピープルという、人種や国を超えた基本観念が憲法にすらない。

「韓国人と日本人は法の下に平等だ。」
アイヌと日本人は法の下に平等だ。」
「中国人と日本人は法の下に平等だ。」

という常識やルールが、日本人に存在しない。日本人みんなが非常識で無法者だ。

なぜ日本人みんなが非常識で無法者なのかと言えば、最初の最初、ピープルを「国奴隷」という意味不明な翻訳をしているからだ。

国民、市民、庶民、民主主義、民間人、民間企業、自民党…よく考えてみれば【奴隷】だらけだ。

そして、文字だけでなく、日本人の根本が無責任な奴隷思考だ。


有権者全員には選挙と政治に責任がある】

これが近代社会のピープルの大前提だ。


しかし、奴隷思考の日本人は

有権者である庶民には選挙と政治に責任がない」
有権者である俳優や女優や声優は選挙と政治に責任がなく、表現の自由権もない」

と、人としての責任や自由権を全否定する傾向がある。


日本人みんなで人としての責任や人権を全否定しているから、当然、政治も外交も裁判も警察も教育も新聞もニュースも相撲も民間企業も、無責任と人権侵害だらけになっている。


人それぞれと言うが、日本人は「人」ですらなく、みんなが邪悪な奴隷状態にある。
国それぞれと言うが、日本は「国」ですらなく、狂った掟が支配する村レベルだ。

日本人が「人」になる日はきっと来ない。
日本が「国」になる日はきっと来ない。
日本という国は滅ぶ。

古い「民」をやめた新しい「人」が目覚める。
ピープルやヒューマン・ライツやコモン・ローを基盤にした新しい国はきっと来る。


人権と平等を創ったクリエイターよ、どうか、民の村を滅ぼし、人の国に今日と未来を与え給え。

【FGO】ヘクトールとアイアスの七重の盾

ハロー、エヴリワン。

今回はヘクトールとアイアスの軽いお話。

ロー・アイアス!

アニメで聞き覚えがあるだろうか。アーチャー・エミヤが持つ最強の守りだ。その名の通り、アイアスの盾を投影するもの。

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実はこの七重の盾持つアイアスとヘクトールは戦っている。より具体的に言えば、ヘクトールトロイア戦争で、アイアスの七重の盾に向かって黒い岩を投げつけている。FGOヘクトールの幕間にあるヘクトールの台詞

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この台詞の由来は征服王イスカンダルも大好きな『イリアス』からだ。

 數歩すざりて路の上其目に觸れし巨大なる
 黒き巖石逞しき腕に取り揚げ振り飛ばし、
 【アイアス持てる七重の盾】を目がけて投げつけつ、
 盾のもなかの浮彫を打てば鏘然鳴りひゞく、

イリアス』264〜267 土井晩翠

つまり、ヘクトールは武器ドゥリンダナよりは本人が強いタイプだ。むしろこの逸話のせいで本人の肉体に宝具があってもおかしくない。

ヘクトールは、ペンテシレイアの幕間で、同じトロイア側としてペンテシレイアの調節役として登場した。その後の流れで、ヘクトールホーリーサンバナイトでもペンテシレイアとタッグを組んで登場している。 

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2部5章の舞台は異聞帯ギリシャ。となれば、対ギリシャトロイア側から、ヘクトールやペンテシレイアが登場する可能性がとても高い。

ヘクトールの本気や成長したペンテシレイアが見たいものだ。

【FGO】源頼光は正月の神様の化身

ハロー、ブラザー、シスター。

今回は、FGO源頼光牛頭天王のお話だ。ネタバレ注意。

FGO世界では、源頼光牛頭天王の化身だ。しかし、牛頭天王(ごずてんのう)が「お正月の神様」で「竜宮城の乙姫さまの旦那さま」で「八王子のお父さん」という一般教養を知っている大人はかなり少ない。


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牛頭天王は、正月を含んだ五節句の神様で、京都で有名な祇園祭の神様でもある。

お正月   (1月1日)
ひな祭り  (3月3日)
こどもの日 (5月5日)
七夕    (7月7日)
重陽    (9月9日)

牛頭天王は、こんなに日本人や京都に縁深い神様なのに、なぜか全然知られていない。そして、FGOのイベントや幕間であったように「丑御前」という妖怪じみた存在になっている。これはどうしてだろうか?


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明治より前、日本人は、仏教の始祖ゴータマ(最高の牛)・ブッダになじめず、次第に「牛」に排他的になり、ゴータマの角を持つ者を「鬼」とし、不吉な時間を「丑(うし)三つ刻」とし、「丑寅(うしとら)は鬼門」とし、貴船神社の御伽話『貴船の本地』で、牛頭天王を鬼の大王に貶め、さらに古浄瑠璃『丑御前の御本地』では妖怪・丑御前に貶めた。


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貴船神社貴船大明神は、「丑の年、丑の月、丑の日、丑の刻」に降ったとされており、それはゴータマ(最高の牛)という神聖な文脈で、不吉な文脈ではない。けれど、古浄瑠璃の丑御前は、「丑の年、丑の日、丑の刻」に生まれた妖怪としている。

年と月と日と時間でゴータマを否定し、方角でゴータマを否定し、ゴータマの角持つ鬼を否定する。ここまで徹底的に否定されてしまえば、正月とひな祭りとこどもの日と七夕と祇園祭の“神様”でも、鬼や妖怪と思われてしまう。


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けれど、FGOのイベント「鬼ヶ島」では、本来の牛頭天王は、国産み島産みのイザナギイザナミ級の権能を持つことになっている。イザナギと言えば、その左目から太陽神アマテラス、右目から月神ツクヨミ、鼻から海と嵐の神スサノオを産んだ存在だ。FGO牛頭天王スサノオではなく、太陽神や月神スサノオを産んだ上級神扱い。
 
源頼光が神が妖怪か人かあやふやなように…、紅閻魔によれば酒呑童子は「やんごとなき神の血を引き」、茨木童子は「元人間」だそうだ。巴御前や金時を含めた神や鬼や人のお話はどういう結末に向かうのだろうか。

参照

八坂神社の『祇園牛頭天王御縁起』         大晦日や正月や小正月(火祭り)の起源
貴船神社の『貴船の本地』             節分の起源
陰陽道の 『三国相伝陰陽輨轄簠簋内伝金烏玉兎集』 蘆屋道満安倍晴明から奪ったとされる秘伝書
古浄瑠璃の『丑御前の御本地』           坂田金時のキャラクターが完成してる作品