ヒストールのブログ

梶井基次郎がすき

【聖書原典】『Fate/Zero』の「王の軍勢」から知るイエス王の友ユダ

 
 

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アイオニオン・ヘタイロイ
 
 ハロー、エヴリワン。
 わたし聖書ヴィヴリア神話ムーソロギアーとシノペのディオゲネース好きのヒストール、よろしく。
 これは『Fate/Zero』の【王の軍勢(アイオニオン・ヘタイロイ)】の原語を通じ分かるエス王の友ユダ丶丶丶丶丶丶丶丶の話。聖書における「アイオーニオン」「ヘタイロイ」がどんな語でどんな文脈に現れるか少し語ろう。
 
 


 聖書の「アイオニオス(αἰώνιος)」がどこに出るか抽出リンク。
 マタイの福音書に6回。マルコの福音書に4回。ルカの福音書に4回。ヨハネ福音書に17回。計21回のアイオニオス。
 
biblehub.com
 
τότε ἀποκριθήσεται αὐτοῖς λέγων· Ἀμὴν λέγω ὑμῖν, ἐφ’ ὅσον οὐκ ἐποιήσατε ἑνὶ τούτων τῶν ἐλαχίστων, οὐδὲ ἐμοὶ ἐποιήσατε. καὶ ἀπελεύσονται οὗτοι εἰς κόλασιν αἰώνιονアイオーニオン, οἱ δὲ δίκαιοι εἰς ζωὴν αἰώνιονアイオーニオン.
 すると、王は彼らに答えて、『本当に、わたしは貴方達に言う、貴方達がこれらの最も小さな者の一人にしなかった事は、わたしにしなかった事と同じだ』。こうして、これらの人々は永遠のアイオーニオン罰に、光に通じ天から来る正しさ(を持つ人々)は永遠のアイオーニオン生へ行く。━━『マタイの福音書』25章45−46節

 

  アイオニオン、原型「アイオニオス(αἰώνιος)」は【永遠な、永遠に、永遠の】の形容詞。永遠のアイオーニオンと言っても、「神の永遠の(〜)」ではなく、おもに「(人の)永遠のアイオーニオン〜」として用いられる。マタイ・マルコ・ルカの福音書では、永遠のアイオーニオン生、永遠のアイオーニオン罰のみの文脈。ヨハネ福音書イエス・キリスト永遠のアイオーニオン命、イエス・キリストが信じる者に永遠のアイオーニオン命を与えるとある。
 

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ミカエルとサタン
 
 例外としてデビルと“デビルのエンジェル(マタイの福音書25章42節)”も「アイオーニオン」の火に入る。エンジェル、エラダ語「アンゲロス(ἄγγελος)」はそれ自体では【使い】の事で、神や天はつかない。だから「デビルのエンジェルが永遠のアイオーニオン火の地獄に落ちる」みたいな言い回しになる。
 
 注意点。「宗教」「教会」「天使」「悪魔」「天国」「地獄」「主人公」「魔王」「魔法」「教皇」「司教」「司祭」「枢機卿」などはほぼ全て誤訳で、これらの漢字は聖書や西洋ファンタジーの中身を表さない。また、現代日本語は英語から翻訳されて造られた基本語彙が何千もあり、90%以上が誤字誤訳現代日本語は口だけで、非現代な非日本語だから、聖書や海外ニュースやヒストリーの内容が全く分からない。英語、ラテン語、エラダ(ギリシャ)語の語源を知らないと、世界の全てが分からない。現代日本語だけで聖書や世界や現代を知りたい】は無理。
 

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ブケファラスに跨がるイスカンダル
 
 聖書の「ヘタイロス(ἑταῖρος)」がどこに出るか抽出リンク。
 マタイの福音書に3回のみ。
 
biblehub.com
 
 
δὲ Ἰησοῦς εἶπεν αὐτῷ· Ἑταῖρεヘタイレ, ἐφ’ πάρει. τότε προσελθόντες ἐπέβαλον τὰς χεῖρας ἐπὶ τὸν Ἰησοῦν καὶ ἐκράτησαν αὐτόν.
 と天に通じるイエスは彼(イスカリオテのユダ)に言った。「王友よヘタイレ、ついに光の貴方が来ているのだな」(その)言葉を受けてやって来た人々はイエスを手で掴みを引っ張り倒し我が物とした。━━『マタイの福音書』26章50節

 

 

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エスイスカリオテのユダ
  
 ヘタイロイ。原型「ヘタイロス(ἑταῖρος)」。【王友】の意。聖書のヘタイロスはただの友ではなく、王や主の友に限定された語。また、ヘタイロスはマケドニア王の騎兵隊を示したイスカンダルアレクサンダー大王)はマケドニア王である。聖書における王友ヘタイロスは3回とも「先に来た王の友だが後で駄目になる者」として使われる。聖書の王友ヘタイロスは『失楽園』におけるサタン(ルシファー)のような者。聖書の王友ヘタイロスは教養人向け、賢い子供用にひねった言い方。イスカリオテのユダイエス・キリストという「王の王」の友だった。
 
 エラダ(ギリシャ)文字やヘブライ文字は一文字ごとに固有の形と意を持ち、場合に応じて語形変化する。が、全ての聖書訳は━━正典ラテン語を含めて━━原語の【一文字ごとの形と意】が欠落している。文字すら知らない(知りたくない)人に従来訳の訂正を含めての説明は不可能だ。【原文で同じ単語を抽出すれば】、誰でも誤訳に気づく。しかし、「原文で同じ語を抽出し従来訳の間違いを調べる」のは神を愛してる人しかやらない。母親に「完成した料理だけ」を求める駄目息子が料理も孝行も知らないように、「完成した自国語訳や自国語の教義だけ」を求める人は愛も聖なる書も知れない。
 

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別名「犬のディオゲネース」
 
 おまけ。イスカンダル王やプラトーンをやりこめたシノペの「Διογένηςディオゲネース。ディオゲネースは酒樽(焼き物)に住み、教養を軽蔑し、プラトーンから「狂ったソークラテース」と評された。ディオゲネースは古代ギリシャの一の変人なのは間違いない。ソークラテースやプラトーンの後継アリストテレースイスカンダル示す者ティーチャー。モーゼ、キリスト、ムハンマドのフォロワーたちは神のロギアにプラトーンアリストテレースか含まれる。
 
 イスカンダルアラビア語の『クルアーン』の中にも伝説化して出てくる人物で、二言や数人で語れるほど小さくない。が、その「アイオーニオン」「ヘタイロイ」が新約聖書にあり、「イスカリオテのユダ」「シノペのディオゲネース」「ソークラテース」「プラトーン」「アリストテレース」の名を知れば興味が広がるかもしれない。日本は日本として閉じてはいない。日本人がマケドニアイスカンダルに心踊ることもある。誰の心の中にもイスカンダルやユダやイエスは居る。全ての人にとっての自分の心が聖書やクルアーンなのだ。