ヒストールのブログ

ふんぐるい むぐるうなふ

【呪術廻戦】曹操孟徳からわかる「宿儺」と「漏瑚」

 

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漏瑚と花御と陀艮
 
帝高陽之苗裔兮朕皇考曰伯庸━━『楚辞』離騒
昔は皆が「朕」「詔」「璽」を使っていた。
 
   
 ハロー、ガイズ。
 わたし聖書バイブル北欧神話ノアス・ミサラズィ蒼天航路好きのヒストール、よろしくね。 
 これは乱世の奸雄からわかる呪いの王と大地の呪霊。
 
  

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漏瑚の《瑚》
  
 漏瑚は大地の呪霊だ。しかし漏瑚の名前だけ見ると「漏れる」「珊瑚の瑚」と水や海の呪霊に思える。漏瑚の頭🌋と戦い方を見れば火山の呪霊に思える。一つ目からは山の呪霊に思える。漏瑚のどこが大地だろう?《瑚》は「祭器の名。五穀を盛って宗廟に供える器」とある。ところで、五穀って何?
 

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瑚と五穀

 
 五穀はふつう「、麦、粟、黍、豆」で穀物の総称。《五》は神秘数で実数ではない。五行思想、原初の五柱、独神トリガミにちなむ《五》。神秘数ゆえに《五》に麻を数えることも。宿儺は漏瑚が「五穀」につながると賢く見抜いた。
 

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実るほど
 
 「実るほどなんとやらだ」。普通に考えれば稲の事だが、あえて“なんとやら”でぼかし五穀に近づけている。宿儺は漏瑚の見た目、「山」「火山」につながる発言をしていない。宿儺は非常に賢いが、それを悟らせない。
 
 
 

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稲と《稷》
 
 コミックスのおまけページで「実るほど頭を垂れる稲穂かな」が漏瑚と共に描かれている。これは稲の話に見せているが、実際は《しょく》、五穀の神、五穀の社、しゃしょくの事。しゃしょく
 

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社稷って何?
 
土地の神・しゃ、五穀の神・しょく
地上の百姓ひゃくせいが求めるこの天上の二神を祭る場がしゃしょく
すなわち国家であり、秦が滅び漢が滅びようともおよそこの地上に民がおる限り消えてなくならぬものでござる
━━『蒼天航路』100話
 
 と『蒼天航路』の曹操しゃしょくを知らない帝に「しゃしょく」を明らかにした。秦帝国漢帝国が滅んでも消えないもの。土地の神・しゃと五穀の神・しょくを祭る者が天子すなわち帝。百姓は農民でなく百の姓、人と民丶丶丶の事。
 

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天子(帝)とは?
 
 聡明な帝は、「しゃしょくを祭る人ならぬ天子とは火のように煌々と光熱を放ち天下にしゃしょくの加護を感じさせるものであるな」と受け取った。曹操は「人のかたちをした天でござる」と語った。つまり漏瑚は五穀を土地の神(しゃ)と五穀をもたらす神(しょく)に近い大地五穀の呪霊丶丶丶丶丶丶丶で「人ならぬ天子」に関わりがある。
 

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呪いの王
 
 火のように煌々と光熱を放つ人ならぬ天子」。どこかで見たなぁ(棒読み)。今は天皇天皇と言い、書く。しかし昔は天皇を「王」とも書いた。天子。王。瑚。しゃしょく。いろいろ知っておく事は糧になる。
 

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社会も経験も学校も教師も誤訳
 
 現代日本語の《社》は偽物。社会と会社と社長と社交は《しゃ(土地の神)》と関わりがない。〈社会〉は「society(友追トモオイ)」から、〈会社〉は「company(共麭トモパン)」から、〈社長〉は「president(前座マエクラ)」から、〈社交〉は「social (友追トモオウ)」から全文字誤訳された造語で、発音や漢字は何も示さない。
 

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京都的な老害キッズ
 
 蒔かない種は生えない。《しゃ》を知らせない社会と会社と家庭と学校は呪われている。SNSソーシャル・ネットワーキング・サービス)やソーシャルサイエンスと言うが、日本語はソーシャルとサイエンスとサービスを真逆に誤用している。標準語は英語から造られた全文字誤訳だらけだ。たとえば〈社会〉〈会社〉〈現実〉〈国家〉〈国民〉〈自然しぜん〉〈科学〉〈出版〉〈文化〉〈伝統〉など。これらの日本語は無かったし、これらの字に該当する英語も無い。今を生き、今を知るのに、漢文や仏典や日本語は無力。正しさと知と今は英語にある。自然しぜんや学校や社会の中で生きても今の知識や知恵はまったく得られない。日本は呪われた世界で、今とつながっていない。
 

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ブラザー
 
 三年の東堂葵は、一年の虎杖悠仁に対し先輩面や兄貴面をしない。葵は悠仁を弟や後輩と呼ばずブラザーやベストフレンドと呼ぶ。世界はブラザーやシスターやステューデントを年齢で上下に分けない。世界は兄や弟や姉や妹、先輩や後輩という語彙がない。これほど具体的な不平等、具体性の欠如した平等を〈体験〉しても、日本人は何も考えない。日本のテレビや新聞や小説や漫画で「兄弟姉妹や先輩後輩の不平等」の〈議論〉はまったくない。無自覚に「張相お兄ちゃん」「炭治郎お兄ちゃん」に惹かれてはダメだ。日本は呪われている。
 
 

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宿儺の《儺》

 宿儺の《儺》が「おにやらい」と読み、疫病神を追い払う行事(節分の起源)で、鬼を示さない事はシェアされていない。おにやらい》は大晦日の四つ目と火と弓矢と五穀(稷と瑚)、「亡き人の来る夜(ハロウィン)」、それに日本の鬼門と『蒼天航路』と『魔人探偵脳噛ネウロ』にしっかりつながる。けれども日本の大多数は大晦日や節分を〈体験〉しても「宿“儺”」について知識や知恵を持たない。
 
于是命方相氏黃金四目,蒙以熊皮,玄衣朱裳,執戈揚楯,常以歲竟十二月從百隸及童兒,而時以索宮中,敺疫鬼也。桃弧棘矢土鼓鼓,旦射之以赤丸,五穀播灑之以除疫殃,━━蔡邕『蔡中郎集』外集巻四「独断」
ついより四方拝に続くこそ面白けれ。晦日の夜、いたう闇きに、松どもともして、夜半過ぐるまで、人の、門叩き、走りありきて、何事にかあらん、ことことしくのゝしりて、足を空に惑ふが、暁がたより、さすがに音なくなりぬるこそ、年の名残も心ぼそけれ。亡き人のくる夜とて魂祭るわざは、このごろ都にはなきを、東のかたには、なほする事にてありしこそ、あはれなりしか。━━吉田兼好徒然草

 

 
 

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八岐大蛇の中に天皇草薙剣
 
 坂口安吾は両面宿儺を「初代天皇たるべき人」と『安吾の新日本地理 飛騨・高山の抹殺 』に書いた。天皇天皇たる証は、八岐大蛇ヤマタノオロチの中にあった草薙剣だ。なぜ呪いの王は八岐大蛇ヤマタノオロチを知ってるのだろう?呪いに気づかない人は令和の即位で「草薙剣」の箱が出ても、漫画やアニメで八岐大蛇ヤマタノオロチの名が繰り返されても、節分という《おにやらい》を体験しても、世界唯一の年号を自分で書いても、「宿儺という呪いの王」について考えられない。
 
 

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宿儺は死がどうでもいい
 
 多くの読者は宿儺の本質を「死と殺し」と思わされている丶丶丶丶丶丶丶。存在しない記憶みたいに!しかし、宿儺は「天上天下唯我独尊。己の快・不快のみが生きる指針。両面宿儺、彼にとって七海が死のうと真人が死のうとどうでもいい。唯一の好奇はただ一人。それ以外は心底どうでもいい(30話)」。宿儺の指針は快不快のみで、「死と殺し」はどうでもいい。宿儺の殺しは愉快のついで丶丶丶
 

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悠仁はブッ殺したい
 
 多くの読者は悠仁の本質を「生かす」と思わされている丶丶丶丶丶丶丶。 しかし、「今まで俺の口から出た言葉は、全て嘘だったんじゃないかと思えるくらい腹の底から出た本音(27話, 28話)」は「ブッ殺してやる」。ここには主語と相手と怒りの言葉がない。悠仁の腹の底から出た本音に爺ちゃんと五条先生とナナミンと伏黒恵と釘崎野薔薇がいない。悠仁の本音は「殺す」だった丶丶丶
 
 

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炎の矢ー!
 
  『呪術廻戦』は世界観がしっかりしてる。ちゃんと描かれていても、意識的に見なければ何も見えない。宿儺は「火のように煌々と光熱を放つ人ならぬ天子」になるべき人だったか。四つ目の方相氏が「亡き人の来る夜」に弓矢と火で疫病神を追い払うおにやらい。四つ目の宿儺が「亡き人の来る夜(ハロウィン)」に弓矢と火で疫病神と化した社稷(漏瑚)を追い払ったのは、運命。  
 
 わたしは偶然にしてはかぶりすぎじゃね?と思う。
 これを読む皆はどう思うだろう?
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呪術廻戦 15 (ジャンプコミックスDIGITAL)

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