ヒストールのブログ

ふんぐるい むぐるうなふ

【呪術廻戦145話】「羂索」は衆生を釣って彼岸に送る観音

 

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始皇帝の因果
 
帝高陽之苗裔兮皇考曰伯庸━━『楚辞』離騒
かつて皆が朕、詔、璽を使っていた。
 
 ハロー、ガイズ。
 わたし聖書ヴィヴリア北欧神話ノアス・ミサラズィと九十九由基好きのヒストール、よろしくね。
 これは『呪術廻戦』145話語り。ネタバレ注意。今回は情報量がとても多いので、まずは短めの記事を。
 

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羂索
 
 脳の本名が判明した。羂索けんじゃくだ。
 それと同時に「死滅回遊」やアニメOPの魚も羂索けんじゃく絡みと判明した。
 

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なぜ海と魚か
 
 天元によれば死滅回遊は「この国の人間を彼岸に渡す儀式」。死滅回遊はその名や「泳者プレイヤー」通り、海に関連する。
 

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くう羂索けんさく観音かんのん
 
 くう羂索けんさく観音かんのん。かつて広く親しまれ、藤原氏が厚く信仰し稀なる観音となったモノ。東大寺法華堂にある最古のくう羂索けんさく観音かんのん像は盤星教と同じ奈良時代のもの丶丶丶丶丶丶丶丶丶丶丶丶丶で、天元が「あの子」と呼ぶ羂索けんじゃく は奈良時代からの天元の知人か、或いは平安時代藤原氏法名か。くう羂索けんさく観音かんのん図には「生死の大海」「蓮華の餌を蒔き」「衆生の魚を釣あげ」「彼岸に送る」とそのまんまな事が書いてある。

 

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来栖華
 
毒麦をまいた敵は悪魔、
刈り入れは世の終わり、
刈り入れる者は天使たちである。  
━━『マタイの福音書』13−39 フランシスコ会訳聖書研究所訳注

 

 羂索けんじゃくもまた生死の大海に「くるはな」という蓮の餌を蒔き、衆生の魚(泳者プレイヤー)を釣り上げて彼岸に送ろうとしている。《来》は畑に立っている麦、《栖》はザル状の鳥の巣、《華》は綺麗に咲き乱れた花びら。手には黙示録アポカルプシスの(短い)サルピンクス(σάλπιγξ)。天使を名乗る側にはふさわしい名と持ち物に思える。九十九由基が羂索けんじゃくを「慈悲の羂、救済の索か」と言った事から、くるが十字架(クルス)程度の意とは考えにくい。
 

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実るほど頭を垂れる稲穂かな
 
 宿儺は漏瑚に「実るほどなんとやらだ」と言った。コミックでは【実るほど頭を垂れる稲穂かな】とある。《稲》と天使の〈来栖華〉の《來(麦)》は意図的かな!不空羂索観音だの天使だの、東西入り乱れての神々の黄昏ラグナロクじみてきた。
 

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董卓と蔡邕
 
 両面宿儺は、『日本書紀(720年)』由来だけれど、《おにやらい》は亡き人の来る夜に四つ目が火と弓矢で鬼を追い払う行事と蔡邕さいよう(133-192年)が記した『蔡中郎集』にある。生命を奪う四つ目の犬とヤマ王(後の閻魔)は『リグ・ヴェーダ』にある。いわゆるゾロアスター教の『アヴェスター』にも悪魔を祓う四つ目の犬がいる。中華、ヴェーダ、アヴェスターの四つ目はいずれも厄を祓う聖なる側で、鬼や悪魔ではない。宿儺の【フーガ】を思えば、宿儺の由来はかなり西方かも。『呪術廻戦』はかなりグローバルな話みたいだ。  
 
※各出典と本文訳つき記事。

tenfingers.hatenablog.com

 

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天地が敵?
 
森も海も空ももう我慢ならぬと泣いています━━花御
 
 森の呪霊の花御、海の呪霊の陀艮、大地の呪霊の漏瑚、人の呪霊の真人。空の呪霊を除けば、みんな出た。これからの強い敵が何になるか気になっていたけれど、観音や天使の呪術師が出てくるなら、まだまだ強い奴がいるはずだ!
 

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天地そのものな天元
 
 気になるのは、進化して天地そのものが自我になった天元。少なくとも大地の呪霊の漏瑚と空は人間に敵対的な訳で、すでに「到る所にある天元の魂」は人間に敵対的なのでは?四つ目の宿儺と四つ目の進化天元が近しいとすれば、同化によらなくても今の天元は人間に敵対行動を始めてるかもしれない。
 

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羂索の目的
 
 羂索けんじゃくの目的は「人類への進化の強制」で呪霊が新たな人間となり偽物を消す事(大地の意志)じゃない。もちろん羂索けんじゃくは善人や観音とは言えないし、個々の命を尊重しないが、大地の漏瑚より人間という種丶丶丶丶丶丶に友好的だ。空も大地も人間に我慢ならないのに、天地そのものと化した進化天元人間種に友好的丶丶丶丶丶丶丶とは考えられない。九十九由基がやけに天元に突っかかり、天元もやけに由基にドライなのもひっかかる。
 

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にっこり天元
 
 天地と同化し進化した四つ目の天元は、四つ目の宿儺を宿す悠仁に対してめっちゃ笑顔で「君も500年老いればこうなるよ」と言った。これは冗談ではなくて、宿儺に近づいてる悠仁へのシンパシーだとすれば…不穏だ。天地は宿儺に対してにっこり。
 

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脱却プランとの齟齬
 
 天元は「完全に・・・呪力から脱却した存在」━━禪院甚爾について「私達(天元・星漿体・六眼)の運命を破壊してしまった」と言う。
 

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九十九由基の脱却プラン
 
 九十九由基は呪力からの脱却天元が言う私達の因果から脱却したい訳で、天元と噛み合うはずがないが…
 

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天元は人の心がわからない
 
天元は「人の心までは分からない」と二度も言っている天元は人の心がない。おまけに「組成としては人間より呪霊に近い」。てことは。
 

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地の意志
 
 大地の意志は「我々呪いこそ真に純粋な本物の“人間”なのだ。偽物は消えて然るべき」。天元も偽物は消えて然るべきと考えてる可能性がある。天地を自我とし、組成が呪霊に近く、宿儺と同じ四つ目で、人の心までは分からない天元は━━どこに人間要素があるんだ? 
 

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裏だけに
 
 こうなると、九十九由基に初耳な獄門彊「裏」は、五条悟の解放に必要というのはウソかもしれない。あるいは、「五条悟を生命から解放してるぜー!ヒャハハハ」という可能性も!裏には裏、裏があるよ?
 

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美しい
 
 それに九十九由基はスマートなかしこい美女だ。
 天元は醜いモンスターだ(ひどい)。
 
 ハッキリ言えないが、美女か醜いモンスターかの二択なら美女だな!
 世界を変えようとしてるアルファ・ウーマンな由基はカッコいい。
 
 145話は考察要素が多すぎてまだまだ書ききれない。
 観音名や天使を出しても破綻しないだけのシナリオがすでにあるようだ。
 人は森や海や大地や天地や観音の意図をも超えて、どこへ行くのだろう?
 
 
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