メイド・イン・アビス!
我は聖書と神話とチェンソー好きのヒストール、よろしくね。
これは『チェンソーマン』のドア🚪「地獄」考察と言うより、
聖書と七つの「地獄」紹介。ほぼ聖書トーク。では行くぞォ。
アバドン(Ἀβαδδών、אֲבַדּוֹן)。🚪の地獄。
タルタロス(ταρταρόω)。👼の地獄。
エレツ(אֶרֶץ)。第一日目の方。地獄以前の地獄。
シェオール(שְׁאוֹל)。👄の地獄。
ゲヘナ(γέεννα、גֵּֽיא־הִנֹּֽם)。🔥の谷の地獄。
ハデス(ᾍδης)。⛪の下にある地獄。
アビス(ἄβυσσος)。🕳の地獄。
本誌ネタバレ注意。

地獄のヒーロー
この漫画ではドア🚪だらけの「地獄」が出る。地獄の悪魔が出る。
『ヨハネの黙示録』の四騎士が出る。
すなわち支配の悪魔、死の悪魔、飢餓の悪魔、戦争の悪魔。
『天上位階論』の天使九位階の名を冠した悪魔たちが出る。
『チェンソーマン』は聖書モデルの世界観だ。
ヘブライ語『聖書(תנ״ך)』やギリシャ語の『聖書』、
パウロ文書と黙示録込みで「地獄」を調べよう。

ドアだらけ
作中には地獄が出てくる。その地獄には人間がいない。
闇の悪魔のレッドカーペットとして宇宙飛行士たちの死体が出たくらい。
一面の草花、バスタブ、ドア🚪だらけの天井。
空はなく、比較的低い上部がドア🚪で埋め尽くされたところ。
これはアバドン(Ἀβαδδών、אֲבַדּוֹן)だ。
ヘブライ文字の「ד」はあるドア🚪のこと。
「ד」に絡む話をすると、ヘブライ語の「血(דָּם)」は、
あるドア🚪「ד」と水💧「מ」、
動脈と静脈で別々の流れがあるという単語。
家畜を屠り神々(※)に捧げるため、動脈や静脈の流れを知る。
※ヘブライ語の聖書の「אֱלֹהִים」は、2500回以上出る単語、
複数形かつ単数扱いの名詞で、一人称は複数形の「我ら」。
しかし、全ての言語訳で「神々」は「神」に改ざんされている。
また、地獄理解に必須な語は、地の下の「マグマ(מָצוּק)🌋」だ。
יַנְחִלֵ֑ם כִּ֤י לַֽיהוָה֙ מְצֻ֣קֵי אֶ֔רֶץ וַיָּ֥שֶׁת עֲלֵיהֶ֖ם תֵּבֵֽל
「ל(昼と夜を転じる)━「禁忌の名」のために
固い地の下にマグマを定め、
それらの上に世界を置いた。━━サムエル記2章8節
「文明度が低い古代人は固い地の下のマグマ🌋を知らず、ふわっとした想像で、
地の下の地獄を書いた」と見下しながら聖書を読むのと、ヘブライ文字の意と
単語と文脈と文例をしっかり知って地獄を読むのとでは世界が違う。
「文明度が高い古代イスラエル人は固い地の下のマグマ🌋を知り、天地以前の
知恵から地獄を書き伝えた」と受け取ると善いだろう。
「マグマ(מָצוּק)」の三文字(一つは母音)は液体、固体、金属を示す。
文字が何を示すか、それらが何の意か知ればマグマ🌋とわかる。
マツークとその動詞形「溶解する(צוּק)」は、岩とセットで使われる。

恋に恋なんてしないわ🎏
ツクは、メールト、溶けてしまいそう、のメルト。メルトダウンのメルト。

柱の地
動詞を正しく訳しながら名詞を「柱」と誤訳した訳がある(※ほとんどの英訳)。

ファンデーションの地
柱(pillar)でなく「ファンデーション(foundation)」、
土台や基礎や(化粧の)下地という曖昧な語で誤魔化した訳もある。
(※少数派の英訳)

ウィンウィン
「『熱き血潮』…『柱』と「マグマ🌋」…まさかジョジョ2部戦闘潮流⁉ハッ⁉」
と言わせようとするヒストールもいる。
tenfingers.hatenablog.com
ガッツリジョジョ語りはさておき、地獄話に戻ろう。
地獄とはあるドア🚪「ד」を含むもの。
地獄とは地の下の「マグマ(מָצוּק)🌋」を知った者の話。

エヌマ・エリシュは『創世記』の下地
聖書の「地」は(先日記事【創世記】エヌマ・エリシュで聖書の「地(エレツ)」がわかるかも!で語った)、地獄の地獄。
物でなく霊でなく名がなく体がない第一日目の地と(こっちが地獄)、
物であり名と体がある第三日目の地と、二つのエレツがある。
聖書のはじまりの章、はじまりの七日間。『創世記』1章。
はじまりの七日間は日本になかった「週」と「休日」を日本にもたらし、
日本最多の神社、🌾稲荷神社の祝詞をもたらしたもの。

ネストリウス的な古の祝詞
וְהָאָ֗רֶץ הָיְתָ֥ה תֹ֙הוּ֙ וָבֹ֔הוּ
そして地は形なく虚ろだった。━━創世記1章2節
(それ神は唯一にして御形なし虚にして霊あり━━稲荷大神秘文)
第一日目の地が地獄以前の地獄、外側と内側がないところだ。
形なくは外側がないこと、虚ろは内側がないこと、地は物質じゃない。
神々は地獄を負の形や負の中身がない地としてクリエイトした。
負がない地獄を辛さ、苦しみ、痛み、嘆き、悲しみ、怒り、嫉妬などの
負の形や負の中身で満たすのは全て人間、各個人がやること。
神々は罰さないし裁かないし、地獄の形や中身をメイクしない。
しかし、その人間が造ったことは自分への罰と裁きとなり永続する。
各個人がそれぞれの地獄を造り、永遠に自分の殻にひきこもり、
自分でやっている永遠の罰と裁きと永遠に神の所業と思い込む。
たとえば教育や宗教や教会や教皇や司教の教えてやる語は西洋にない。
たとえば絶対や相対という英語誤訳の造語は西洋や聖書やコーランにない。
唯一絶対神の宗教や絶対的正義という幻の敵が、地獄の形や中身になる。
元の語は、こんな田舎臭い字面でなく、いい字面でまともな役割がある。
人間が造る、地獄の形や中身を。
神々は造らなかった、地獄の形や中身を。
בְּרֵאשִׁ֖ית בָּרָ֣א אֱלֹהִ֑ים אֵ֥ת הַשָּׁמַ֖יִם וְאֵ֥ת הָאָֽרֶץ
はじまりのウチに神々が諸天と地をタタせた。━━創世記1章1節
第一日目の諸天は善人のための居場所、天国だ。
諸天や地につくられた天国や地獄は肉や霊以前の力、
太陽や月や星以前の力なので、銀河以前の力なので、
日光や月光や明けの明星など星の光や銀河の光が及ばない。
天国や地獄は名がなく体がなく物でなく霊でないので、
名により体や物や霊を操る呪術、密教や陰陽道や魔術や呪いでは、
全く干渉できない。スピリチュアル、『ヨハネの福音書』の霊は、
霊でないモノを延長し霊と呼ぶ上級者向けの言い回し。
スピリチュアルは日本人が想像する霊とは別の、星以上のモノ。

【名は体(存在)を表す】を超越するチェンソーマン
チェンソーマンは名や体や物や霊や星を超えたクリエイトの力、
神々側の力を持っている。
「悪魔を食べその名前の存在をこの世から消す」
能力は、電動ノコギリや恐怖を力に変える悪魔を逸脱している。

星の光
聖書で「名は体(存在)を表す」「星の光」の二つを超えた力は、
神々のクリエイト、天国と地獄の源の力しかない。『創世記1章』。
チェンソーマンは悪魔だが神々とつながり深い何者かだろう。

ナインエンジェルズ
チェンソーマンは天使九位階の名を冠した悪魔たちを眷属とする。
元最高位の熾天使(?)が跪くチェンソーマンは神々に近い何者かだ。

なんの成果も!!得られませんでした‼
それにチェンソーマンは地獄の悪魔を瞬殺している。
チェンソーマンが本当は地獄側でも悪魔側でもないからこそ、
地獄の悪魔を圧倒し、天使名の眷属がいるのだろう。
この地獄の悪魔、火の馬版は、ゲヘナが由来と思われる。
