ハロー、ガイズ。
これは『真・女神転生Ⅴ』の太陽考察。ネタバレ注意。
Ⅴは今までになく攻めてる。Ⅴは日和ったように見えてもメガテンらしくメガテンで一番ヤバい。それはタイトル通り「唯一神に化けたヒノカミ(アマテラス)」は死んだ。その根拠を挙げていこう。
ナホビノ
神話上のナホビノの役割としては、マガツヒを直す、引いては討伐する存在と解釈できます(ファミ通記事)
○なぜか主人公は「ナホビノ」
ナホビノは「直日神」に由来する。マガツヒノカミ、禍った日神を直す神、汚らわしい日神を討伐する清めの神のこと。作品の根底テーマは【日神の汚れを清めよう】。日神アマテラスは禍っている。鬼滅のヒノカミも禍っている。メガテン、日和ってないよ。日をブッ殺す!意志に満ちてるよ。
マガツヒゲージ
○なぜかいつでも「禍つ日(禍つ霊)」
神話の「ヒ」は「日」であり「霊」。戦闘中いつも「日神は禍っているゲージ」が見えている。目の前で「ヒノカミは禍々しい」と見せてもみんな気づかない。
○なぜか聖書の神が「ナホビノ」を禁じた?
ナホビノは日本神話の用語で、西洋にない。ヒノカミでない唯一神なら「日を直される」ことを恐れて禁じる必要がない。
アオガミ=スサノオ
○なぜか主人公と融合する「スサノオ」
主人公と共にある神造魔人アオガミの正体はスサノオ。スサノオは海神で英雄神でもあるが、姉たるアマテラスにいざこざを起こす弟だ。スサノオと融合した主人公が創世王になるとは、日本国が太陽の国でなく「海国」になること。雅楽のスサノオカラーは青色。ゆえにアオガミ。ちなみに聖書や西洋神話はシスターを姉と妹に分けない、ブラザーを兄と弟に分けない。日本人の知的水準は世界の底辺。日本人は幼児語のシスターとブラサーを「話す努力」「書く努力」「認識する努力」すらしていない。この点、中国人や韓国人は努力しない日本人とは事情が違う。
スサノオ側
○なぜかスサノオ側の「アマノザコ」
天邪鬼と思われるアマノザコはスサノオが吐き出したとされる女神で、アマテラス側じゃないんだよね、だよね?ねっねっ。
総理は月
そもそもたった一柱の神(姉上)だけが
全世界を統べるというのが過ちだったのだ
━━ベテル日本支部ツクヨミ
○なぜか日本国の総理大臣は「ツクヨミ🌕」
日本の太陽神、日神はもちろん月神ではない。だが日本の総理は「ツクヨミ🌕」である。日本神話のツクヨミはとにかく影が薄い。姉上な太陽神が消えて一番喜びそうなポジションにいるのは弟の月神ツクヨミ。雅楽のツクヨミカラーは緑色。『竹取物語』は、月人のかぐや姫が天皇や皇子や大臣を拒み、かぐやを迎えに来た月人が地上を「穢れた処」と言う。それは日神が禍つ日で天皇も皇子も大臣も穢れているからだ。汚らわしい日の本をナオビノで清め、日本を改名して清らかな月国にしよう!
主神かつ太陽神を攻撃するコンス
○なぜかエジプト支部の代表は「コンス🌕」
エジプトの月神コンスが万魔会談に来ている。太陽神ラーはかつて王座にいたらしいがくたばったかな?なぜか日めくり悪魔のコンス動画では、コンスが主神かつ太陽神でもあったホルスを攻撃している。主神な太陽神はくたばると良いですよ?
ヤマタノオロチつながり
○なぜかインド支部の代表は「ヴァスキ」
アマノザコの言う通り、ヴァスキは「ヤマタノオロチ」みたいなでっかい蛇である。ヤマタノオロチ的なヴァスキは万魔会談の天使や神々を「お前ら如き」とせせら笑って見下している。というのも天皇が天皇たるワケは、ヤマタノオロチの中にあった天叢雲剣のおかげだから。ヴァスキの主のシヴァは大黒天。一家の柱は大黒柱で、太陽柱じゃない。ダイコクは「オオクニヌシ」につながるのでシヴァと大国主は同一視されていた。ヤマタノオロチもオオクニヌシも、日本国に「国譲り」させられた豊葦原中つ国側、神器の天叢雲剣や八尺瓊勾玉を日本国に奪われた側。天津神と国津神の対立ではなくて、単に日本国と外国の戦い。いや日本という臣下側と中つ国という宗主国との戦い。【十月に神が無くなる東国のくせに十月に神有る中つ国を乗っ取ってんじゃねーよ】をオブラートに包むため、中つ国をインドという設定に。しかし、シヴァ(オオクニヌシ)は日本視点の宇宙を破壊しようとしている。
ヤタガラスでないカラス
フェンリルがアールヴレズル(太陽)をとらえる前に太陽は一人の娘を生む。神々の死せるとき、娘は母の軌道をめぐる
━━『ヴァフズルーズニルの歌』47 谷口幸男訳
○太陽神のいない北欧神話
万魔会談に参加していた北欧のオーディン。北欧のソールは太陽を名乗った人間の女性で神ではない。四天ドワーフが太陽と月と星々を造った。光エルフは太陽より美しい。天の南端にギムレーという広間があって、太陽よりも輝かしい。神々の黄昏に太陽はフェンリルに喰われる。太陽の娘が太陽にとって代わる。イザナギとイザナミが捨てた昼の娘(ヒルコ)がアマテラスにとって代わる。この島でも汚れた太陽国を捨てたエルフとドワーフの異世界は大人気!
汝らの崇める太陽は死んだ
○なぜかルシファーが「マンダラ」を語る
空海が最高の仏としたのは、明けの明星の菩薩、十三仏で十三番目の「明星天子」。知恵を与えるテンシだ。十三なる明星天使かつ「知」で誘惑するのはまさにルシファー。ただし聖書の禁断の実は「知識の実」。Ⅴのルシファーが明星天子寄りなら「知恵の実」「マンダラ」で合ってる。最澄もまた明星天子の木から、比叡山延暦寺の薬師如来像を彫った。日蓮も明星天子に知恵を願い、竜ノ口では明星天子に救われた。明星天子の「明星」は金星だが、漢字的には明星(日+月+星)で太陽を超えし者。豊葦原中つ国の星神アマツミカボシは、金星とする説があり、ルシファーにアマツミカボシの要素があるならアマテラスを殺す動機がある。
太陽や月を食べる天狗阿修羅王
○天使と天狗とアスラおうは太陽を喰う
中国・タイ・インドの「天狗」はアスラおう。太陽を喰らう天の狗、月を喰らう天の狗。北欧神話に出てくる天の狗も太陽と月を追いかけ、神々の黄昏に月の犬は太陽を喰らう。日本書紀に出てくる天狗も流星のような妖怪で、狗のように吠え、日食を起こした。太陽や月を喰らうアスラは天体崇拝を禁じる聖書・コーランに天使として取り込まれた。アブディエルたちは天使に化けた日神の部下なのだろうが、天使は太陽を喰らう者なので日神は死んだ。
○西洋は多様性を重んじる
作中では一神教は多様性を排除するとある。でも西洋社会は個人基盤で「非国民」「空気読め」「みんなに合わせろ」がない。西洋は国民というガイジン差別用語がなく、権利という造語もない。西洋の条文は「全員の正義」の条文。「国民の権利」条文は頭がおかしい。エアは「吹く🌬(述べる、公表する)」なので【エアを読んで黙れ】は言語的に不可能。「空気読め」と言う日本人は集団精神病。西洋人は幼い頃から「どう思う」「どうしたい」と聞かれ、意見交換やディスカッションの訓練を受けて育つ。逆に太宰イチロウは日本的で、「どう思う」「どうしたい」と聞かれたくない。UK🇬🇧は四つのカントリーズでイギリス一国ではないし国旗は三つの融合だが、日本民族だけUK🇬🇧の多様性を消し、イギリス一国と呼ぶ。日本国だけ多様性を否定し、「唯一の日本」「唯一の日の丸🇯🇵」「米軍基地」を琉球に押しつけ、琉球国から「王」「国名」「国旗」を消し去る日本唯一教。
若いゼウス
貴様らの神は死んだ!
いい加減認めろ
━━ベテルギリシャ支部ゼウス
○雷神に誓う武士
ギリシャ支部と言うが、実際は島の雷神をギリシャに投影したものだろう。初の武家法『御成敗式目(1232年)』は雷神たちに誓ったが、アマテラスを排除していた。京都人は「アマテラスはこの国をオオナムチ(オオクニヌシ=シヴァ)からたばかり事で乗っ取った虚言神だから」と解釈した。虚言を吐く太陽神は死んで良かった。
ソピアー(知恵)
○知識と知恵
・「姉」を振りかざし平等を曲げたヒノカミ。
・「マガツヒノカミ」を直すナホビノ。
・「マガツヒゲージ」がいつも見える。
・「ナホビノ」を恐れる神。
・太陽神を避けた月神ツクヨミと月神コンス。
・ヤマタノオロチみたいな大蛇ヴァスキが偉ぶれる宇宙。
・アマテラスと対立するアオガミ。
・スサノオ側のアマノザコ。
・太陽神のいない北欧神話。
・多様性を消す日本。
・多様性を尊ぶ西洋。
・太陽を喰らう者の「天使━天狗━アスラおう」。
・アマテラスを排除し雷神に誓う武家法。
『真・女神転生Ⅴ』がどこまでこれらを強調しているかはともかく━━アトラス社員はこの手の知識と知恵がある。プレイヤーがカルト信者並に無知で無自覚でも、製作者は知的で自覚的で意図がある。
1910〜1940(尋常小学修身書 一年生用)
西洋に教えはない。宗教、教会、教皇、キリスト教、一神教、多神教、教育、教科書、教師、教え子、教室どれも西洋にない単語だ。国家神道というカルト教団が仏法すら仏教に、儒道すら儒教にねじ曲げた。明治から「日本」はカルト用語だらけの偽物になった。旧約聖書のエローヒームは「A Gods(壱神々)」であって一神でも多神でもない。聖書の法は「壱神々を愛せ」「隣人を愛せ」で、「神を信じろ」ではない。しかし、日本人は聖書の「壱神々→神」「愛の法→教えを信じろ」と全てを曲げている。太陽神すら武士から虚言神扱いされる島では、字面も中身も嘘ばかり。キリスト教という一神教は田舎者の妄想。一神教が当てはまるのは国家神道だけ。天皇一人、アマテラス一柱に集中させようとしたカルト教団。小学一年生に最初に教える言葉が「テンノウヘイカバンザイ」のカルト教団。敗戦後もカルト教団レベルの教育が続き、日本では「一文すら読めない子供たち」が激増している。
日没と主神譲り
愛なき教えという洗脳は明治から令和まで途絶えたことがない。しかし日本の日は死んだ。タオ(道)はナホビノを禁じるマガツヒではなく、ナホビノを導く女性。そして日は沈み、別の神、別の国、別の旗が立てられる。