【真・女神転生Ⅴ】日の鏡は割れ、ヤタガラスと明星は死んだ
帝高陽之苗裔兮朕皇考曰伯庸━━『楚辞』屈原
むかし、皆が朕の一人称を用いた。
ハロー、ガイズ。
朕は聖書と神話とヘブライ語好きのヒストール、よろしく。
これは『真・女神転生Ⅴ』の初めに出てくる「ダアト」「ソピアー」「知恵」などの解説。ペルソナシリーズやアニメのエヴァンゲリオンでも同じ間違いが繰り返されている。その周辺を少し解説してみよう。

知恵の実
まず、メガテンやエヴァを含めた良くある間違い。ヒトが食べたのは「知恵の実」ではなくて「知識の実」なこと。知識と知恵だと文脈がすごく違うので非常に混乱する。ここでつまづいたら全部終わりだ。この間違いは科学とカバラを全て分からなくさせる。

旧約聖書の知識(ダアト)
セフィロトの秘密。ヘブライ語で書かれた旧約聖書の知識=ダアト。蛇がヒトを誘惑したのは「善悪のダアトの木の実」だが、ダアトは神に近い知者の知識という文脈で用いられる。ダアトは良い知識で、罪深い知識という文脈はきわめて薄い。

エヴァンゲリオンの知恵(ソピアー)
Καὶ Ἰησοῦς προέκοπτεν ἐν τῇ σοφίᾳ καὶ ἡλικίᾳ καὶ χάριτι παρὰ Θεῷ καὶ ἀνθρώποις.
イエスは知恵が増え、背丈が伸び、神と人々からますます好意を持たれた。
━━『ルカによる福音書』2:52
エヴァ。福音書をギリシャ語でエヴァンゲリオンと言う。エヴァンゲリオンは英語だとゴスペル。ギリシャ語の知識はグノーシス、知恵はソピアー。なぜソピアーが女性の姿なのかと言うと、ソピアーは人間にとってシスターだからだ。聖書のソロモン王はソピアーをシスターと言い、ソピアーは文法的に人称扱いで「it」扱いをしない。グノーシスを「主義」「思想」と誤解している日本人を多く見かけるが、グノーシスは福音書の「知識」で、異端的な用語ではない。

「科学」と「大臣」
サイエンス。ラテン語はヨーロッパ共通の書き言葉で聖書正典の言語。ラテン語の知識はスキエンティア。スキエンティアは英語サイエンスの語源。ダアト=グノーシス=サイエンスは聖書を否定する科学ではなく━━聖書の知識だ。蛇の件を除き、スキエンティアは神に近い知識(人)の文脈で使われる。それに、日本人は「科学」を「文系理系」という変な造語で歪めてしまった。いわゆるソーシャルサイエンスは英語(言語)・政治・法律・歴史などを含むが、日本人は「科学的に考えて」と知ったかぶる時、英語も政治も法律も歴史などを排除する。また、現代の初歩知識を言うと、西洋に「大臣」「大統領」「大学」という大きく見せる語はない。

現代日本語を造った西周
標準語。日本人は英語サイエンス、ラテン語スキエンティア、ギリシャ語グノーシス、ヘブライ語ダアトの全てを知らない。現代日本語(標準語)は英語翻訳語で、造語や造られた文脈がものすごく多い。日本人が日本語と錯覚する主要な数千語は英語だ。「ここは日本なのになぜ英語を習わなきゃいけないの?」というアホな疑問は、標準語は英語に無関係という幻想に基づく。英語が中心でなけば日本人は一日も生活できないし、日本が国であることすらできない。「日本だけ」の甘えは、「日本をテロ組織と同じ自称国家」のレベルに落とすこと。英語嫌いの日本人は国の破壊者だ。


ポジティブな十字架
残念な日本。漢字で訳そうと、カタカナで言おうと、主要な標準語は90%以上間違っている。サイエンスから英語や政治や法律や歴史を差し引く級の間違いは珍しくない。たとえば、西洋に教え語はない。西洋にキリスト教、宗教、教会、教皇、司教、教育、教科書、教え子、教師、教頭という「バカでもわかる教」はない。西洋はブラザーを兄と弟に分けない、シスターを姉と妹に分けない、スクールは先生と先輩と後輩がいない。エンペラーは皇帝ではない。エルフキングは魔王ではない。ミニスターは大臣ではない。ザ・ピープルは国民ではない。シチズンは市民ではない。アトラスは商売だから色々お客様を騙すけれど、キリスト教でないクリスチアニティを知っている。


三本脚のカラスは死んだ
堯命羿仰射十日,中其九日,日中九烏皆死。━━『楚辞章句』王逸
堯の命令で羿が十の太陽の九つを射て、太陽の中の九カラスは皆死んだ。
日本人は「主人公」「魔王」「教皇」「国民」「市民」「兄」「弟」「姉」「妹」「先生」などのリアル・ファンタジーの非存在を盲信している。天使も悪魔もエルフもドワーフも、年齢で上下に分けない。姉なる太陽神アマテラス、弟なる海神スサノオ、田舎の年齢カーストは西洋に通じない。エンペラーはキングより格下の【征夷大将軍】で皇帝ではない。ポープは【パパ】で教皇や法王と正反対。ミニスターは【小立】で大臣と正反対。ザ・ピープルは【全員】で国民と正反対。シチズンは国内全員を【京人】とし、市民と正反対。日本は中世レベル。日本人は人語の知識と知恵がない。太陽の中のカラスはもう死んでいる。


アスラは正義
悪魔の国。日本人の権利と平等は口だけで、権利と平等を頭ですら理解せず、具体的な行動を150年していない。メガテンがゲームだからではない。日本は「権利でなく正義で正方(右)」「西洋に帝臣民や年齢不平等や教えはない」と伝えている法や学校や会社がない。現代的な尺度に至ってはもっとひどい。日本の翻訳者、科学者、哲学者、文学者、小説家、批評家は英語圏の子供以下の水準で本を書いている。たとえば、阿修羅と同じ語「アスラ」から西洋のエンジェルになった。天神と同じ語「デーヴァ」が西洋のデーモンになった。【阿修羅は正義と法律の神】という前提はインド以東も変わらない。インドから日本まで、「お上が悪でも無法でも天神さまと敬え。下民は正義と法律をお上に振りかざすな」「正義をやりすぎると悪になる」という政治的な洗脳が行われた。その結果、仏教圏では悪のデーヴァが天神、善のアスラが破壊神という洗脳が定着した。この延長で、日本の下級国民は権利で正義を否定し、正義の神とジャスティスを嫌うよう幼少期から洗脳されている。日本人みんな子供に分かるイコール、ライト、ジャスティスが分からない。

閻魔王と阿修羅王
天狗。狗は犬。中国の常識や文学では、阿修羅王は太陽や月を喰らう天狗で、太陽は三本足の赤カラス、月はガマ🐸やウサギ🐰で表される。北欧の天狗は太陽を喰らう。タイの阿修羅王ラーフは太陽を喰らうカゲの主。インドの閻魔王は四つ目の狗を連れている。阿修羅のヴァルナ王は四つ腕で虎を連れ杖を持ち、人を彼岸に送らずに羂索を解くカゲの王。イランではヴァルナ王が光のアフラ・マズダーになった。『呪術廻戦』の呪いの王は、四つ腕で四つ目で虎杖に取り憑き閻魔天印を使う。カゲの術式使いはガマ🐸やウサギ🐰の式神を使い、やけに呪いの王に好かれる。羂索は人を彼岸に送ろうとする。カラスは自殺する(強制)!これらはインドや中国やタイならばもう少しスッキリ語れる。日本人みんな知る努力を嫌うので、たとえ漫画に出てきても全部分からない。メガテンのアスラおうや天狗は表面的な記号であり、ストーリーやキャラクターの深みはなく、現代の時事問題から乖離している。


太陽を食べるラーフ(阿修羅王)
三宝の奴と仕へ奉る天皇が命らまと盧舎那の像の大前に奉し賜へと奉さく
━━聖武天皇
食日。東大寺の大仏ができた時、聖武天皇が太陽を喰らう阿修羅王(大仏)の奴隷となって崇めた。太陽を喰らう中華の天狗、太陽を喰らう日本書紀の天狗、太陽を喰らう九曜の羅睺星、太陽を喰らう北欧の月の犬、太陽を喰らうタイのラーフ。日蓮は太陽神アマテラスを小神と言い、京都人はアマテラスをこの国をオオナムチノカミから乗っ取った虚言神と言い、東国武士は武家法からアマテラスを排除した。西洋でも中東でも武家法でもファンタジーでも太陽は神ではない。武家に干されたニセ太陽は阿修羅王の奴隷として喰われて消えてよし。姉の日も、日の本も、日の丸🇯🇵も要らない。要るのは中国地方の中つ国、神無月でも神在月の豊葦原中つ国だ。ニ種の神器は中つ国に由来し、天岩戸は中つ国の名のみ出る。日本に由来するのは太陽でなく鏡だけ。鏡は鏡。ニセ太陽の正体は鏡だ。

太陽と国民で群れないと非国民
日本人は知識も知恵もなく、エヴァンゲリオンを読まず、大仏も太陽も天狗も天使も修羅も神器も中つ国も神在月も理解できない。国民という明治に作った差別用語をまだ使い、今でも国民で群れて「非国民」を袋叩きにする。いい加減、国民と大臣と天皇と年号と太陽崇拝🇯🇵と三種の神器を全部やめなさい。先進国にない迷信を直しなさい。近代化は「帝王と臣民の廃止」で、明治維新の「天皇と臣民の確立」は中世を通り越して古代。天皇が民を教化する神話から、教育、宗教、キリスト教、仏教、儒教と何でも教えにすり替える頭の悪さ。宗教からスタートするメガテンでは、平凡な知識と知恵すら得られない。

混沌をもたらす明星天子
結局のところ、自分から知りに行く必要がある。空海や最澄は十三仏で十三番目の明星天子を最高の菩薩や如来とし、【知恵を与える明けの明星】を天皇や貴族や親鸞や日蓮も崇拝した。天皇家の伊勢神宮すら明星天子に守られている。しかし、その正体はかつて明星天使だったモノ、混沌をもたらす悪魔ルシファーだった。ルシファーは本当の知恵も知識もヒトに与えなかった。だから日本人は愚僧と愚帝と愚臣と愚民しかいない。西洋人が13を嫌うのは、13なる知恵の蛇は、神々しい姿に化け、ヒトが神々に生まれ変われると嘘をつくから。輪廻転生はルシファーの嘘に過ぎない。


何の悪魔か
ルシファーを千年縛る鎖、ルシファー殺しの聖なるノコギリは、子供の精神を壊すとある星の光を伐採し、明星はすでに力を失っている。かつてカルデアの王はソロモン神殿を焼き、バビロン捕囚を引き起こした。しかしそれはYHVHの預言通りで、その王が後にルシファーという悪魔名で呼ばれた。カルデアの王が夢で見た空想の大樹は伐採され、夢通りに新バビロニア王国は伐採された。明星天子を真の支配者とする日本だが、明星天子、虚空蔵菩薩、薬師如来と言っても日本人の多くは何の感情も湧かない。聖なるノコギリ男が伐採した「人なら誰もが持っていた第六感」「子供の精神を壊すとある星の光」「生命が寿命を迎えると死の他にあった4つの結末」を誰も思い出せない。
日の鏡は割れ、知恵なきヤタガラスと知恵なき明星は死んだ。