ヒストールのブログ

タツキ短編集に太陽は出てこない

『精神的マスナヴィー』終)ユダヤの王とキリスト教徒

 

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Mesnevi Anne Maria Schimmel 1989

 

 サラーム(سَلاَم)。

 ジャラールッディーン・ムハンマド・ルーミー(1207-1273)。

 天才詩人だらけのイランにおいてたった七人のしか挙げられないうちの一人。

 しかも本人は詩が嫌いという珍しい人物、西洋や日本の通称、ルーミー。

 その名を知らなくてもスーフィーイスラーム神秘主義者)がくるくる回る映像をどこかで見たことはないだろうか?

 

 

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スーフィーダンス

 

 その“星のダンス”の原因がルーミーだ。ルーミー以前のスーフィズムは歌やダンスと結びついていなかった。詩が嫌いな最高詩人ルーミーの詩があまりにも美しく酔っていたので後世の人々が歌い踊り出したのだ。李白杜甫もルーミーの前には翳り、脇役に落ちる。ダンテの『神曲(La Divina Commedia)』もルーミーの詩の前にはガラクタだ。幸い、ネット上でルーミーの『精神的マスナヴィー』を訳している人がいる。本当はその内容についての記事にしたかったが、今回は軽い紹介にとどめよう。詩的な素養がスプーンひとさじ分あれば、西洋すごい漢文すごいインドすごい日本すごいと言ってた人が世界観変わりイスラーム(というよりルーミーやスーフィズム)にのめりこむかもしれない。

 

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