帝高陽之苗裔兮朕皇考曰伯庸━━『楚辞』屈原
昔、皆が「朕」と言い、亡き父母に「皇」の語を用いた。
ハロー、ガイズ。
朕は聖書と神話とポチタ好きのヒストール、よろしく。
これは『チェンソーマン』82話「朝食はしっかり」からポチタがデンジ父という朝食をしっかり食べた考察。何てまともなタイトルだろう。ヒストールはすっかり丸くなった。これはビール考察のつづきで銃の悪魔考察のつづき。全話ネタバレ注意。
とある星の光
先にタイトル以上のことから。
ポチタは朝メシにルシファーをしっかり食べた。
「子供の精神を壊すとある星の光の悪魔」は明けの明星だ。
明けの明星はサン、朝日、日光によって輝く。
かつて明星天使だったサタンは、日本の明星天子も内包する。
明星ルックバック
明星が重要なので『ルックバック』で二度も『チェンソーマン』の背景が引用される。背景を見て。
トリックだよ
デンジ父の遺体と空き缶があったのはこちら側なのにそれらは夢と現実で消えている(後述)。
消えたアサヒ、サントリー、札幌(巾+日+光)
ポチタがデンジの父殺しを消そうとしたため、この世界はかつて存在した「アサヒビール」「サントリービール」「札幌(巾+日+光)ビール」「キリンビール」は存在しない。ポチタは明けの明星の悪魔だけでなく、朝日の悪魔、■■■■■の悪魔(マキマ関連のため改めて別考察)、日光の悪魔、■■・■■・■■の悪魔(改めて別考察)も食べたと推察される。それでアサヒビールはTATUKIビールに変わっている。
唯一の太陽
○太陽が弱っている
・太陽が描かれない。
・唯一の「太陽」が出たページは闇の太陽🌑。
・早川タイヨウは元気な時がないまま死ぬ。
・13話の日本カレンダーは日曜日から始まらない。
・夜行性のコウモリの悪魔がヒルにバッサバッサ飛ぶ。
・夜行性のコウモリの悪魔の恋人はヒル子。
・夜行性のコウモリが落ちた場所に日立でない「目立」、日本自動車商会の「日」が見切れる。
・タイヨウが元気ないので闇の悪魔が強い。
・地球🌏は寒くなり、9月の北海道に積雪する。
・トーリカや師匠がいた夏のドイツ(?)も積雪する。室内で防寒着を来て暖炉に火を灯す。
・パワーが日本でシロクマや超大型クマを倒す。
生ビール
この世界に「生ビール」は存在する。
BEER🍺
英語版21話の「生」は「BEER」になっている。この英訳がそのままタツキの意図か不明。少なくとも日本語版の飲み会では「生」としか言わず、背景に「ビール」の字が見えないように描かれている。
ギザギザ歯のショタデンジ
ポチタはデンジの姿になれる。PVがアニメ本作の流れかはさて置き。
服を着て喋る
ポチタ心臓は変身デンジっぽい体をつくり、デンジのように話せる。
マキマ動揺
マキマは耳が良く鼻が利くのに、自分が戦っていたのがポチタと気づけないほど、変身ポチタは「声」「匂い」が変身デンジと似ていた。ただし、これだけだと「ポチタは変身デンジ姿になれる」で、ポチタが人間体デンジになれるかわからない。
足首
デンジの回想シーンに「朝起きたらポチタがいない日」がある。デンジは町中を探し家に帰るとポチタは泣きながらデンジを待っていた。ポチタがこの時間で何をしてたかはともかく、1コマ目だけ、「足首を露出したポチタ」で、「長ズボンのデンジは足首を露出させていない」。ポチタは人間の足首をしたデンジ姿になれる。
すでにチェンソーマン
82話。デンジ父が死んだ時、すでにこの少年の影はデンジで、ポチタがデンジそのものの姿に変身している。なのでチェンソーマンファンのマキマは低くかがみ、「下から目線」。マキマはこの少年を「見下さない」「同じ目線にならない」。
キミ≠デンジ君
デンジ君のお父さん、自殺したんじゃなくて、
キミが殺したんでしょ?
ここは「デンジ君」や「キミ」に統一されていない。なぜなら、「デンジ君」は「キミ」ではなく、「キミ」は「デンジ君」ではないから。ここでもマキマは「下から目線」。このシーン、マキマがデンジ君の顔を見ているのか、デンジの胸を見て「キミ」と言ってるのかは見えない。
1ページ
大きなコマでもやはりマキマは「下から目線」。この少年はポチタ。ポチタはデンジと混ざり、自分をデンジだと思い込んでいたため、記憶を操れるマキマが時間と手間ひまかけて「キミはデンジ君のお父さんを殺した悪魔で、デンジ君じゃないよね?」と精神攻撃し、ポチタは昔のチェンソーマンに戻っちゃった。デンジもポチタに寄っていたので、自分が父親を殺したと思い込み、意識を失った。
コロン
前の画像は心象世界か記憶世界のようだが、こちら生身の世界でもマキマはデンジ(?)のひざに頭を乗せ、「下から目線」。
朝食おいしい
マキマはデンジとポチタの心をえぐったし、デンジ君にかけ布団かけないけど、デンジ君をソファーに置いてくれたし、自分は床に座って朝食を摂った。マキマ、何て美しい顔でパンを食べるんだろう!マキマ愛してる!
ドアの表裏
デンジが見ていたドアの悪夢は、ドアノブが「右」にあり、ドアの表面は貼り紙だらけ。左に窓格子がある。しかし、82話では開いた時、ドアノブが「左」にあり、ドアの表面に貼り紙はなく、左に窓格子はなく、室外機がある。ドア周りの配管も全然ちがう。ドアは向こう側から開けられた。だから82話の少年はドアの向こうで「デンジ」と言っていたデンジ姿のポチタで、デンジじゃない。ドアの内外がすべて違っても雑誌だと読み飛ばす人がいる。コミックスでゆっくり読むに限る。
借金取りは知らない
周りの大人はそれじゃあワケじゃないから自殺にしてくれた
マキマはここでウソをついている。デンジ父の遺体に他殺の痕跡があれば、借金と無関係な警察は「自殺にしてくれない」。借金取りのヤクザ爺ちゃんが「自殺にしてくれた」なら、デンジは父殺しで脅されるし、サムライソードもそこを突く。だがヤクザたちはデンジ父が殺されたと知らない。ポチタはデンジに殺人疑惑が向かないレベルで、デンジ父の遺体に何かしている。たいへん言いにくいし、恐ろしくてタイトルにとても書けないけれど…友達想いのポチタはデンジを殺そうとしたデンジ父を殺し、その遺体を朝食としてしっかり食べた。証拠隠滅!ポチタはなんていい友達なんだ(つд⊂)シクシク。だから82話のタイトルは「朝食はしっかり」。
と、ここでタイトルは回収された。この後が本番!
つじつま
1話ではヤクザ爺ちゃんがデンジ父について「首吊りやがって……」と言っている。このシーンは
「ポチタによる世界改変の結果」
「子供デンジの思い込み」
「黒枠は別世界」
のどれでも違和感が残る。
初対面
この世界のポチタは、デンジ父の首吊り後にデンジと出会う。ポチタは銃創のようなケガを負っている。これは「銃の悪魔100%戦後」+「武器の悪魔達と四人の騎士(マキマ、飢餓の悪魔、戦争の悪魔、死の悪魔)戦後」と思われる。と言うのは。
ビームは重要
特異課の悪魔連中は地獄の記憶がない。ビームは「悪魔ボム」の匂いや強さやヤバさを知り、ボムが銃の悪魔の仲間と知り、地上のチェンソーマンが建物から建物へチェーン移動する姿を見て生きていて、マキマと何か約束している。ビームはあまり頭が回らないし、チェンソー様以外とまともに会話しない。ビームは地上体験でしかこれらを知ることができない。となるとビームは「銃の悪魔と悪魔ボムが仲間の姿を見て」「悪魔ボムの匂いを嗅ぎ」「チェンソー様のチェーン移動の現場にいた」「チェンソー様がいなくなったので四騎士の一人マキマと約束した」。つまりビームは「銃の悪魔100%戦」+「武器の悪魔達と四人の騎士戦」に参加していた。そこまで重要な【ポチタの銃創】が「改変後の世界」「子供の思い込み」「別世界」だとおかしくなる。しかし、【デンジ父が首吊りした】なら82話とつじつまが合わない。
謎の契約
おまけに「お前を助けてやるから…俺を助けろ契約」はすごく重要で82話のマキマが言及していない。この契約だと、ポチタはデンジを助けないと死ぬ。それは復活不可能な死なのか、チェンソーふかせば生き返れる死なのかもわからない。1話は詰めに詰めてロジカルに考えないと答えが出ない。
どういうことだってばよ
ややこしい話。マキマは言う。
「キミが普通の生活をするかわりにポチタはキミに心臓をあげる……」
「キミがポチタとしたのは約束じゃなくて契約だったんだよ」