ハロー、ワールズ。
今回は、型月世界の用語、“アラヤ”の元ネタおよびFGOネタを提供してる作家について。
型月の「アラヤ」、複数の世界を見渡し剪定する人類の無意識は、「言語アラヤ識」という【複数の神話宗教を見渡す観念】が元になっている。
この提唱者である井筒俊彦は、30ヶ国語を操る言語哲学者で、さまざまな哲学・神話・宗教・詩・文学などの難しい言葉を好み、アラビア語から直接『コーラン』を日本語訳した。その他、
・山の翁(ニザール派)についての著作

・アルジュナの本体クリシュナの正体について書かれた『マハーバーラタ』への言及

・ユダヤ哲学者でありカバラという言葉をもたらしたアヴィケブロンの紹介

・カバラのセフィロトのわかりやすい紹介

などを行っている。井筒俊彦は、難しい話をわかりやすい文章で書くので、専門外の読者からも人気がある。井筒さんは“ドラえもんのような生活をしていた歴史的偉人(イケメン)”にアラビア語を習っていたり、革命前のイラン王立研究所で教授をしていたり、青山学院でゲロ吐いたりとエピソードに事欠かない。
Fateには非常に数多くの神話・宗教・伝説の英雄や神々が登場するが、井筒俊彦の【言語アラヤ識】を参照すれば、型月のアラヤよろしくあらゆる諸世界(ワールズ)を俯瞰できるようになるだろう。
参考『意識と本質』井筒俊彦
