二つ目の「地(אֶרֶץ)」
ハロー、エヴリワン。
我は聖書と神話とヘブライ語好きのヒストール、よろしくね。
これは初心者向けの聖書原文の話で『稲荷大神秘文(稲の祝詞)』のオリジナル。
初心者向けとは言うが、はじまりの書『בְּרֵאשִׁית』の意が
「イン・ザ・ビギニング」だからで、簡単の意ではない。
Enuma Elish!
バビロニア神話の創世記『エヌマ・エリシュ』が参考になる。
ベレーシートはより複雑なので古今東西の神話や古典慣れが必要だ。
今回『エヌマ・エリシュ』の解説はしない。
創世記こと『בְּרֵאשִׁית』は、
二種類の天(一日目と二日目)と
二種類の地(一日目と三日目)が出てくる。
種類が違うので「つくる」動詞も全く違う。
倭言葉や言霊が要るので「アメ」「ツチ」と呼ぶ。
ネストリウス派の影響
וְהָאָ֗רֶץ הָיְתָ֥ה תֹ֙הוּ֙ וָבֹ֔הוּ
そして地は形がなく虚ろだった。━━ベレーシート1:2
(それ神は唯一にして御形なし虚にして霊あり━━稲荷大神秘文)
一つ目の「地(אֶרֶץ)」は形がなく虚ろ、
つまり「אֶרֶץ」は外側と内側がない。
クリエイトこと「בָּרָא」は外側と内側なしにタタせる(存在させる)こと。
クリエイターは「אֱלֹהִים」、複数形かつ単数扱いの神々だ。神や主や主ではない。
ベレーシート1章は神や主や主が出ない。「創造主」「創造神」は誤り。
バラーされた「אֶרֶץ」は物質でなく霊質でもない。
「אֶרֶץ」と呼ぶが、名や体がなく、物や霊でない。
だから、「אֶרֶץ」は【名は体を表す】が通じない。
「אֶרֶץ」は名がなく体がなく物でなく霊でないため、
名で体や霊を縛る陰陽道や密教や呪いでは操れない。
名で操れない天とはいわゆる天国のこと。
名で操れない地とはいわゆる地獄のこと。
日本人に天国や地獄がわからないのは、
田舎の尺度、名や体や物や霊で測ろうとするから。
都会的な天国や地獄は田舎の物差しで測れない。
世界的に古代は名=存在と見なしがちなので、
呼ぶが名がない天を実在とし、
名があり空間の天(空)を非実在とするベレーシートは、
日本や漢文や仏典やサイエンスやフィジックスでは分からない。
「名無し天地の初め、名有り万物の母」「色即是空空即是色」ではダメだ。
知恵のハードルが低い人はエレツを理解できない。
狭い箱に閉じ込められたノミは、低いジャンプしかできなくなる。
しかし低いジャンプしかできなくなったノミも、
高くジャンプするノミを見れば高くジャンプする。
創世記こと『בְּרֵאשִׁית』は、
名と体のない天(複数)と名のある天(空)、
名と体のない地(単数)と名のある地が出てくる。
名と体がない天地は物や霊ではない。
『ヨハネの福音書』は霊を延長し霊以前を霊とするが上級者向けだ。
基礎のない初心者が「霊と肉」の二元論から入れば必ず失敗する。
基礎のない初心者が新約聖書やパウロ文書から入れば必ず失敗する。
「要するに霊的な天や霊的な地だろ?」の【要するに】は厳禁だ。
また蛇の誘いに乗り、また知識の木の実を食べて二つに分けるな。
具体と抽象も厳禁だ。これら四文字全て英語誤訳で造語だ。
現実と理想も厳禁だ。これら四文字全て英語誤訳で造語だ。
創造と進化も厳禁だ。これら四文字全て英語誤訳で造語だ。
絶対と相対も厳禁だ。これら四文字全て英語誤訳で造語だ。
宗教と教会も厳禁だ。これら四文字全て英語誤訳で造語だ。
科学と歴史も厳禁だ。これら四文字全て英語誤訳で造語だ。
具体と抽象、現実と理想、創造と進化、絶対と相対、宗教と教会、科学と歴史。
それらが英語誤訳の造語と知らず、元の語彙を知らないなら、
それらで考えてはならない。必ず理解の妨げになる。
ベレーシートは幼い子供でもわかる(ヘブライ語聖書は幼児期から学ぶ)、
余計な理屈や先入観を持たなければ。
בְּרֵאשִׁ֖ית בָּרָ֣א אֱלֹהִ֑ים אֵ֥ת הַשָּׁמַ֖יִם וְאֵ֥ת הָאָֽרֶץ
はじまりのウチに神々が諸天と地をタタせた。━━ベレーシート1:1