ヒストールのブログ

ここは新葦原中邦の島

【呪術廻戦】宿儺は「初代天皇たるべき人」 〜坂口安吾の新日本地理から〜

 

両面スクナの伝説で見のがせないのは彼が日本の首長たるべきであるのに敵にはかられて殺されたということで、日本武尊もそれに似ているし、五瀬命ももし生あらば自分が兄であるから日本平定後即位するのは彼であったであろう。
 ━━坂口安吾安吾の新日本地理 飛騨・高山の抹殺ーー中部の巻ーー』
 
 ハロー、ガイズ。
 わたし聖書ヴィヴリア神話ムーソロギアー坂口安吾の「夜長姫」好きのヒストール、よろしくね。
 これは坂口安吾の両面宿儺についての著作と 『呪術廻戦』を大いにはみ出して語る記事。宿儺の正体より、どれだけ日本が“呪い”で廻っているかという話。
 
  青空文庫(無料)『安吾の新日本地理 飛騨・高山の抹殺』
www.aozora.gr.jp
 
 
両面スクナの分身の片面は天皇たるべき人であったに相違ないように思われる。そして、それが天武天皇によって亡ぼされたこともほぼ確実でしょう。なぜなら、天武帝はヒダの主たる神を大和やまとへうつして一年に何回も勅使をさしむけて拝ませており、しかもその神が風の神と大忌みの神だから、タタリを怖れての策であるのは一目リョウゼンであります。
 
 坂口安吾は『安吾の新日本地理』でヒダの両面宿儺について書いている。彼は天皇たるべき人に相違ない」「天武天皇によって亡ぼされたこともほぼ確実」「タタリを恐れての策と。天武は最初の天皇で日本建国者。明治維新天皇大義。今も日本の象徴は天皇もし最初の天皇は宿儺がなるべきで、宿儺が不正に殺されたことで大きなタタリがあり、それが【呪いの王・両面宿儺】につながるとしたら安吾の宿儺論こそ、芥見下々の『呪術廻戦』の下地説!
 

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月輪陵

 

  ヒストリー上、初めて「天皇」の称号を使ったのは天武天皇だ。天武が『古事記』『日本書紀』を編纂させた。実質、日本を建国したのは天武天皇天武を第四十代目とするのは神話の後付け。ところが、天智から歴代天皇の位牌を全て預かる泉涌寺に、天武天皇とその子孫の位牌がない。さらに平安時代になってからの記録を調べると、【歴代の天皇陵に対する“奉幣の儀(ほうへいのぎ)”が、天武系の天皇に対しては、まったく行われていない】。泉涌寺に限らず、支配層が天武系は非天皇とする大きな秘密があったようだ。本人どころか子孫まで非天皇扱いとは、秘密を明かせば日本が崩壊するほどのタタリと秘密があるに違いない。本来、宮中行事天皇即位も含めて仏式だった。こうなると、非天皇によるあやしげな日本神話と国家神道大義とした〈政府〉の明治維新は、天皇と神話に正統性がなかった丶丶丶丶丶丶丶丶丶丶丶丶丶丶事になる。ヤバい。
 

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物知り宿儺
  
 そう言えば、宿儺は皇位の証、天叢雲剣アマノムラクモノツルギ草薙剣くさなぎのつるぎ)を所持していた八岐大蛇ヤマタノオロチについて直に知ってる様子だった。「伏魔御厨子」の《御厨子》を《厨子所(天皇の食事を司るところ)》とする考察もある。ま、まさか。
 

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《解》と《捌》
 
 さらに《》は『風土記』において地方の国司から中央に送達する文書で、数字の八の表記が《ハチ》。八は八岐大蛇ヤマタノオロチの八、八百万の八、八は「たくさん」の他に「聖なるもの」を示す。ヒダの国から聖者のタタリかな?
 

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斧宿儺

 
 安吾のヒダ説に触発されて飛騨国風土記』《解》を見ると、ヒダは正統なる天皇扱いをされている天智天皇の王宮のために、良い木材を提供したとある。そう言えば宿儺像は「斧」を持っていた。
 

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ミノの軻遇槌?
 
 宿儺に関して肯定的な伝説を残す美濃。美濃国風土記』《解》を見ると、イザナミ火のヒノカミ軻遇カグツチを生む時、が熱くて吐いた。この嘔吐から金山彦神カナヤマヒコノカミ(鉱山の神)が生まれ、これが美濃一の宮の神とある。記紀カグツチ迦具土, 軻遇突智)と異なり、カグツチのツチが“ツチ”と、鍛冶を連想する字になっている。鍛冶つながりでカグツチがミノのカナヤマヒコの鉱石から天叢雲剣アマノムラクモノツルギ草薙剣くさなぎのつるぎ)を打ったのだろうか。ここが宿儺の《解》《捌》につながるかどうか。
 

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炎の弓を用いる宿儺
 
  怪しげな神話『日本書紀』は両面宿儺の記述が少ない。二つの顔を持ち、四つの手で二つの弓を用いる、人民から略奪し、武振熊タケフルクマに討たれたとあるだけ。ミノ風土記と書紀を合わせれば「炎の矢」は分かるが、「■」と「フーガ」は謎だ。読切は日本神話っぽい用語が多かったのにここは何語?サンスクリット語やアヴェスター語を調べてみたが「フーガ」「open」につながらない。 
 

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平安最強
 
  平安時代の両面宿儺は神話の両面宿儺と別物っぽいけれど、なぜか八岐大蛇ヤマタノオロチを知っている。「呪術全盛の時代 術師が総力をあげて彼に挑み破れた」「人間 術師 呪霊 千年前戦った」から、平安宿儺は千年前、安倍晴明(921-1005年)や獄門彊になる前の源信丶丶丶丶丶丶丶丶丶丶(942‐1017年)源頼光(948-1021年)や渡辺綱(953-1025年)や坂田金時、呪霊の八岐大蛇ヤマタノオロチ酒呑童子茨木童子とも戦って勝ったのかもしれない。そこまでの強さ、宿儺の出生に大いなる秘密があるはずだ。
 
 
 大いなる秘密につながるか。天武が「大和やまと」に移したヒダの神。実はその「大和やまと」に大きな問題がある。それは、
 
万葉集』に大和やまとという地名の歌は一つもない。
万葉集』に日の本が山跡ヤマトの枕詞になったのは一つしかない(日本建国後)。 
 
万葉集』は翻訳で原文の《ヤマト》を「大和やまと」に変え、別な地名を「大和やまと」に変えているだけ。大和やまとは明らかに新しい地名で、古い歌に全く出てこない。ヤマトは新しい国、日の本とのつながりがない。日本はヤマトではなく、ヤマトの正統なる後継でもない。その証拠はたくさんある。
 
 唐帝国の正式な歴史書は、日本国についてこう記す。
 
日本國者 ヤマト國之別種也
「日本国の者はヤマト国と別種だ」

 

 日本舊小國 併ヤマト國之地
日本は元小国でヤマト国の地を併合した

 

 ━━『旧唐書』一百九十九上 列伝第一百四十九上 東夷
 
 また『新唐書』にこうある。
 
日本乃小國 爲ヤマト所并 故冒其號 使者不以情 故疑焉
「(日本の使者は自ら言っている)日本は小国でヤマト国に併合されて国号を奪われたと。使者は不人情なので疑うべきだ。」
 
━━『新唐書』列伝第一百四十五東夷
 
ヤマト国が日本国を侵略し日本国を名乗ったという頭のおかしい話は信頼できないが、仮にも日本の遣唐使だ。日本国の使者としての発言なのだから、日本国がそういう虚偽を使っていた事は窺える。時期によって変動する日本国の言い分だが、「日本は小国だった」「ヤマト国と日本国は別だった」事は共通している。
 

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プロパガンダ神武
   
 ヤマト磯城邑有磯城八十梟帥
 ヤマトの国の磯城しきのむらに、磯城しき八十梟帥ヤソタケルがいます。

 

━━『日本書紀』巻第三 神武天皇

 

 
 いや、怪しげな『日本書紀』でも、ヤマト国が神武天皇に征服される国・敵国として書かれている。神武を導く国神クニツカミ珍彦ウズヒコが「ヤマト直部ノアタヒラ」の始祖。やはり日本国がヤマト国を乗っ取ったようだ。
 

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凛々しい方のちはやふる
  
天照大神天稚彦に勅して曰はく、
残賊強暴(ちはやぶる)横悪(あ)しき神者(かみども)有(あ)り」
━━『日本書紀』神代下第九段 

 

  齊宣王問曰、湯放桀、武王伐紂、有諸、孟子對曰、於傳有之、曰、臣弑其君可乎、曰、賊仁者謂之、賊義者謂之、殘賊之人謂之一夫、聞誅一夫紂矣、未聞弑君也。
━━『孟子』梁惠王章句下
 

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蒼天航路』での正しい“残賊”
 
  また天照は、豊葦原中国トヨアシハラノナカツクニ横悪しき神者カミドモに対して「残賊強暴ちはやぶると、『孟子』から引用している。【残賊】は帝王が自国内の賊を討つ言葉ではなくて「反乱者が君主殺しと新しい王朝造りの正当化」に使う有名な言葉だ。つまり小国側が宗主国の王やその臣下を殺して新しい国・日本を造ってもいいんだと開き直っている文章。やはりその神(王)が宿儺なのか…?『日本書紀』の時間は神話的で場所もあやしげだからよく分からないが、日本側が君主殺しをやらかしたのは確かなようだ。日本の天照は偽物だから、君主でなく反乱者視点。日本ははじまりからして業と罪が深い国!
 
 
 また九州からはいわゆる『魏志倭人伝』通り、女神や女王ヒミコや女王イヨ側の伝統を思わせる「ヒメヒコ(姉が上/弟が下)」の墓や絹が出土する(3世紀)。しかし、日本国側、近畿からは「ヒメヒコ制」の墓や絹は出土しないし、8世紀になっても絹の技術がなく、絹を税として納められない。つまり日本国は太陽女神アマテラス、女王ヒミコ、女王イヨの伝統がない男社会。逆に、日本国が討っている九州の土蜘蛛たちは【女領主】が多い。不思議な蜘蛛だし絹の糸出しそう!太陽女神を主神とし、女王でまとまるクニが男社会なわけがない。男社会は偽日の丸の証だ。アマテラスが偽物だから、天皇も日の丸も日の本もみな偽物だ。

 

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第六天魔王からもらった八尺瓊勾玉やさかにのまがたま(神璽)

 

第六天の魔王が日本国は六天の下である。すなわち我領内ゆえ我こそ気ままに振舞うべき国である。しかし日本国は大日という文字の上に出来た島なれば、仏法繁昌はんじょうの地であろう。大神は魔王に向い『日本国を我が支配の下に置かれるならば仏法も弘めず僧法も近づけまい。』と仰せられた。…(魔王は)日本を大神に奉った時手順として印を差上げた。これが今の神璽である。
━━『平家物語』剣巻

 

第二条、篤く三宝を敬へ、三宝とは仏と法と僧となり
━━『日本書紀』十七条憲法

 

 日本の天照が偽物である証拠は『平家物語』剣巻に記されている。日本国は第六天魔王の領内で、大日の字の上に出来た仏法繁昌はんじょうの地。第六天魔王が日本に仏法僧を広めまいと頑張り、天照も折れて「仏僧法を日本に近づけまい」と魔王と契約した(※十七条憲法の第二条「篤く三宝を敬え。三宝とは仏・法・僧なり」に反する)。それで魔王が心打ち解けて、天照に日本国をくれた。魔王が天照に日本国をくれた証拠が今の神璽(八尺瓊勾玉やさかにのまがたまだと。この八尺瓊勾玉やさかにのまがたまは、令和の天皇即位にも使われている。日本の天照が本物なら、第六天魔王に国や勾玉を譲られはしない。仏法僧を広めない天照は武家法や関東の神仏への誓い(起請文)から除外されていた。仏法僧を重んじる武士からは、仏法僧を近づけない天照や伊勢神宮が悪いモノに見えた。天照は大日如来の敵で、大日本島の敵と見なされた丶丶丶丶丶丶丶丶丶丶 丶丶丶丶丶丶丶丶丶丶丶丶。今の日本人は和の精神(十七条憲法の第一条)や日の丸を振りかざすが、第二条の仏法僧や幕府に排除された日の丸(天照)や伊勢神宮や古典について何も考えない。天皇と日本と記紀という偽物は、関東関西をまとめる由緒と力がなかった。また、日本人や歴史教科書は第六天魔王と天照の手先たる〈政府〉が「聖徳太子の十七条憲法に反して丶丶丶丶丶丶丶丶丶丶丶丶丶丶仏法僧を消し去り」仏式の天皇即位丶丶丶丶丶丶丶を消し去り」「全国の五節句(正月・ひな祭り・こどもの日・七夕・重陽)とその正月仏(牛頭天王)を名指しで消し去った」廃仏毀釈を語らない。

 

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五節句を消そうとした政府(1873年

 

 〈政府〉は仏法徒たる歴代天皇の敵で、十七条憲法三宝(仏法僧)の敵で、正月の敵で、ひな祭りの敵で、こどもの日の敵で、七夕の敵。〈大日如来の島〉に反する〈大日本帝国〉と明治維新。子どもすら「おかしい」と分かること。子どもたちよ、日本の大人や先生や学者は何も考えて生きてない馬鹿だ。日本の大人は自分の頭で何も考えず、その場その場で流されてるだけだ。日本の大人や先生や教科書やテレビや新聞や本や普通の漫画を軽蔑し信用するな。「自分の頭で考える」は、近現代に関わる英語やフランス語やラテン語、日本古典や漢文などを勉強した人にしかできないのだ。

 

 

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ヒィズル国
 
 そして「日出ずる処の天子(日出處天子)」の出典、隋(581〜618年)の正式な歴史書を読むと、『日本書紀』と大きくズレている。
 
・自国名(倭国と日本国)
・他国名(大隋と大唐)
・自国の主の性別(男と女)
・自国の主の位(男王と女帝)
・自国の主の名前(多利思北孤と推古)
・冠位十二階の序列
・使いを送った年
  
其王與淸相見大悦曰我聞海西有大隋禮義之國故遣朝貢我夷人僻在海隅不聞禮義
その王(多利思北孤)は裴世清と会見し、大いに喜んで言った。「我は海西に大隋があり礼儀の国と聞いたので朝貢を遣わした。我は海の片隅の僻地にいる野蛮人で礼儀を聞くことがない。
━━『隋書』
 
 子供でもわかる。太陽女神と女王「日巫女ヒミコ」の国は、日本でなく外国だ。日出ずる処ヤマトは、日本でなく外国だ。多利思北孤は「大隋」は「礼儀の国」と言って裴世清の来訪を喜んでいる。倭と日本が同じなら、『日本書紀』で「大唐」と書き間違えるのはありえない。日本人は中華を漠然と「大唐」と読んでいたと嘘をついているが、『日本書紀』は推古以前の中華を呉や漢と呼び、漠然と「大唐」と呼んでいない。大日本帝国が振りかざしてきた推古天皇時代の「聖徳太子」は権威どころか存在そのものが怪しい。すでに聖徳太子が書いたとされる『三経義疏』は、学問的調査により三つの経とも大陸の経のほぼコピペと判明している。百歩譲って聖徳太子がいたとしても、コピペを自分が書いたとする詐欺太子は恥部であり、誇るべき人物ではない。
 
 聖徳太子の何が問題か。この詐欺太子が制定したとされるのが『日本書紀』の十七条憲法で、その第一条が「人を帝臣民の身分で差別する和の精神」で、この〈憲法〉が、constitutionの翻訳語に使われ『日本国憲法』になっている事。コンスタチューシャンを正しく訳すなら【共立トモタチ】で、その理念は神話や帝王臣民の差別用語を抜いた言葉だ。憲法〉〈国民〉は悪意ある洗脳でそんな差別用語は欧米にない。〈憲法〉〈国民〉に限らず、〈象徴〉〈主権〉〈権利〉〈自由〉〈義務〉〈教育〉〈公共〉〈政治〉〈宗教〉〈経済〉〈社会〉など全文字誤訳のオンパレード。英語翻訳にあてられたこれらの熟語は、ほぼ造語で非現代かつ非日本語の洗脳。これら非日本語は、日本人がただ誤訳誤用しているだけで、「日本なりの文化伝統」はない。英語翻訳は愛や心や頭やコミュニケーション用語、私や公や商売、学校や報道、ヒトやクニや法や法以前の全てに及ぶ。現代のヒト・クニ・法において日本語や漢文や仏典の伝統は何の力もない。

 

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兄弟の字を使わないブラザー(超親友)
 
 また、『古事記』『日本書紀』は上下関係による敬語だらけで、ブラザーやシスターを兄弟姉妹の上下に分ける。一方、バイブルや英語は敬語がなく、ブラザーやシスターは兄弟姉妹の年齢カーストがない。西洋のスクールは先生生徒や先輩後輩や年上年下の年齢カーストがない。日本神話や和の精神はこうした【年齢による不平等】と【帝臣民による不平等】の犯罪だ。兄弟姉妹や帝臣民や敬語が、神話と建国の呪いかつ人権無視の犯罪だ。呪霊のない新世界を作ろうとする九十九由基に近しい東堂葵は兄弟ではなく「ブラザー」と言う。

 

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呪術全盛になって納得
 
  天武に始まる建国と偽神話の歪みは全く解消されていない。それどころか日本は偽神話による明治維新から時代に逆行してる。本当のヤマトがヒダだったのか、出雲だったのか、九州だったのか。いずれにしろ「日本は日出ずる処ヤマトじゃない」「日本は太陽女神を崇拝する女王国じゃない」「なぜ天武は天皇扱いされていないのか」をハッキリさせない限り、このクニは有名な漫画やアニメやゲームさえも「兄弟姉妹」「帝臣民の和」「日出ずる」「ヤマト」「アマテラス」「スサノオ」「ヤマタノオロチ」「草薙剣」「剣に次ぐ刀」「ヒノカミ(日の神、火の神)」という古き呪いの中をぐるぐる廻り続ける。
 

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源頼光木曽義仲源義経が使った刀
 
筑前国三笠郡土山といふ処にこそ異朝より鉄の細工渡つて数年侯ふなれ。彼を召さるべく侯ふやらん」と申しければ、則ち彼を都に召し上せ(略)実に最上の剣二つ作り出だす。長さ二尺七寸、彼の漢の高祖の三尺の剣ともいひつべし。満仲大きに悦びて、二つの剣にて有罪の者を切らせて見給ふに、一つの剣は、鬚を加へて切りてければ、「鬚切」と名付けたり。一つをば膝を加へて切りければ、「膝丸」とぞ号しける。満仲、鬚切・膝丸二つの剣を持ちて天下を守護し給ひけるに、靡かぬ草木もなかりけり。━━『平家物語』剣巻
  
 スサノオは八岐大蛇に酒を酔わせて退治し、天叢雲剣アマノムラクモノツルギ草薙剣くさなぎのつるぎ)を得たとされる。源頼光八岐大蛇の子、酒呑童子を酒で酔わせて退治したとされる。源頼光の膝丸(蜘蛛切)や渡辺綱の髭切(鬼丸)は、天下を守護するとされた。源頼光は土蜘蛛も討ち、それゆえ膝丸が蜘蛛切と呼ばれた。源頼光天叢雲剣アマノムラクモノツルギの正統所持者たる酒呑童子を殺し、太陽女神や女王の文化持つ土蜘蛛を殺す。そして膝丸や髭切は【異朝(中華)】の細工師に作り出された刀で、「日本人の打った刀」じゃない。源頼光中華刀源義仲源義経に受け継がれた。太陽女神もヤマトも天皇も帝剣も日本刀丶丶丶も借り物で日本は偽物。オロチや鬼や土蜘蛛や両面宿儺こそ本物の太陽女神やヤマトや天皇側。「太陽や兄弟姉妹や刀剣で化物退治する物語」では前進できない。それらは大昔の嘘の繰り返しだ。
 

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王冠と王剣
 
  フランス人は1789年、《王》に支配される〈臣民〉をやめ、自ら治める《人》になった。フランスはロンギヌスの槍の刃片入りのフランス王剣「ジョワユーズ」やキリストの聖釘「ロンバルディアの鉄王冠」という甘い誘惑があった。その由緒は日本の剣鏡勾玉よりすごい。けれど、フランス人は剣と冠と王の物語を200年以上前にやめた。日本民は今も「草薙剣くさなぎのつるぎ」「八咫鏡やたのかがみ」「八尺瓊勾玉やさかにのまがたま」の誘惑に流され続け、教科書やニュースや新聞で「アメリカ国民」「フランス市民・人民」がいると嘘を繰り返し、太陽と刀剣と兄弟姉妹と帝臣民の物語を繰り返す。日本民が、兄弟姉妹や帝臣民の呪いを解いて自治なき民から人になるには、偽りの太陽と偽りの刀剣を捨てるしかない。
  

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刀と神社
 
 乙骨憂太が《刀》を使い、虎杖悠仁素手なのは、きっと《刀》や《民》でない世界に行くため。八岐大蛇を知る呪いの王は、きっと刀剣という偽りの武器では倒せない。わたしたちは刀も剣も和も大和もヤマトも太陽も民も兄弟姉妹もかなぐり捨てて、「呪いの王」に立ち向かう時代に生きている。
 

 

 こっち同じ人が書いたとは思えないギャグ記事。

 

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