ヒストールのブログ

日を直すナホビノ

【西洋剣術】モルダウはロングソードの刃を握る剣術

 

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騎士ツチラトは車裂き
 
 モルダウ。初め、わたしはゲームの「モルダウ(Mordhau)」と聞いて、チェコの「ヴルタヴァ(Vltava)川」、ドイツ語の「モルダウ(Moldau)川」かと思った。曲名は知らなくても日本人はどこかで聞いたことがある『わが祖国』の第2曲。チェコはドイツの支配から独立するのだー、うおお!第3曲は「シャールカ(Šárka)」は「乙女戦争」の話で、騎士ツチラトと戦士たちが勇女シャールカに酔わされて皆殺しにされる話。シャールカ好き。古今東西、男を酔わせて殺す女の人はみんないい人って決まってる(^∀^)

 


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モルダウの流れ
 
 と、話がそれた。ドイツ剣術の「モルダウ(Moldau)」はハーフソードの一種。ハーフソードは、ロングソードの刃を両手で持って扱う剣術のこと。ハーフソードって片手剣じゃなくて剣術なんだ。刃を手で持ったら手が斬れちゃうだろ!と思ったけど、動画を見る限りでは、ポピュラーな武器術って印象。モルダウはフルプレートの相手に対し、剣のガードをメイスのようにして叩く術。刀のつばと違い、ロングソードのつばことガードまたはクロスガードは細長い。軍隊と戦争があれば、それ用の武器術が発達する。

 


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エア(詔べる)
 
天地之氣為妖者,太陽之氣也。妖與毒同,氣中傷人者謂之毒,氣變化者謂之妖。
所謂鬼神者,皆太陽之氣為之也。太陽之氣,天氣也。天能生人之體,故能象人之容。夫人所以生者,陰陽氣也。陰氣主為骨肉,陽氣主為精神。
━━『論衡』王充
 
 西洋魔術は中華の陰陽☯と同じで、バランスを是とする。現代中国で人気な王充の『論衡』は陰と混じらない陽の偏り、太陽の気は有毒で妖怪や鬼を生むとされる。陰陽は陽キャラが良く、陰キャラが悪い━━ではない。魔術は、氷🍧や土🌏や火🔥や吹🌬などの属性に偏らせない。四大元素の「エア」は【🌬吹く(詔べる)】で、“黙れ”に使えない。
 

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意外と切れない

 

 わたしはなろうの異世界小説を50以上読んだ。日本の「異世界の騎士」描写がつまらないのは、なろう小説家たちが無知で愛を知らないから。「真面目で正々堂々な騎士」は頭の悪い小学生の読書感想文だ。ダンジョンがあり、魔法があれば、どんな法やモラルや価値観や技術が発達するか。そんな想像力豊かななろうは一つもない。ラヴは、敬語や恥や世間や努力や仲良しという価値基準を作らなかった。恥で愛を否定する田舎者は醜く下品で汚い。なろう小説家たちは中世ヨーロッパを調べる気がない。日本は19世紀までソーシャルとサイエンスがなかった。だから日本人は社会科学という誤訳の中身━━ヒストリー(歴史)、アーキアジー(考古)、アンスラパラジー(人類)━━が欠けている。
 
無料で読める『平民道』


社会階級や官尊民卑や男尊女卑の如き人格以外の差違を軽んじ、また職業によりて上下の区別をなしたり、家柄、教育を以て人の位附を定める如き事なく、人皆平等、随って相互に人格を認め、相互の説を尊重する習慣があったれば、今日米国のデモクラシーが淵源深く基礎が堅いと称するのである
 
 『武士道(1919年)』を書いた新渡戸稲造はクリスチャンで洗礼名をパウロと言った。パウロ稲造は武士道の延長に『平民道』を敷いて、アメリカの平等は共和制以前から、独立以前からの基礎が堅いものと見た。しかし、100年後。日本人は独立前のアメリカに追いつくどころか、100年前よりずっと退化した。日本人は100年ずっと「官尊民卑」「男尊女卑」「職業上下」「家柄上下」「教育上下」「年齢上下」を振りかざし、相互に人格を認めなかった。敗戦国ジャパンは勝戦アメリカは実験国家で歴史が浅いと見下すほど精神がねじくれた。アメリカは日本の逆で、兄弟姉妹、先生、先輩後輩、年上年下などの年齢上下はない。日本の教育やメディアは最低限の情報すら子供から奪い、洗脳する。日本人はルース・ベネディクトの『菊と刀』を呑み込まなかった。『鬼滅の刃』すら兄妹や先輩後輩の不平等を振りかざす「太陽の妖怪」だった。
 

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Whoso pulleth out this sword of  stone and anvil, is rightwise king born of all England.
 
 わたしは西洋について知らないから知りたいと思う。日本人は西洋を知る努力をしない。日本人は調べもせずに知ってるとうぬぼれ、「ユダヤ人やアメリカやキリスト教や騎士や魔女やエルフやドワーフやゴブリンはこういうものだ」と決めつける。日本人は不平等で傲慢で謙虚さがない。愛情、恋愛、権利、人格、休日、正義、社会、会社、契約、科学、自由、芸術、現実、虚構、理想。太陽の民はあらゆるもの西洋から「貰った」。けれど太陽の民は感謝せずに高ぶり、嘘物語で陽に傾き、物語に現れる【悪い竜】となった。かつて東国武士すら『御成敗式目』の注釈書で【天照はこの国をたばかり事で取った虚言神だから式目に名がない】と罵った。天照は神ではなく、太陽の気から生まれた悪竜あくりゅう。太陽の悪竜あくりゅうが「日本すごい」という酒に酔っている間、鉄床から引き抜かれた「rightwise(正賢)」なる聖剣が、悪竜の頭をモルダウで叩き、ウロコの間をハーフソードで貫く。あるいは星の英雄が太陽の悪魔超人を下す。太陽と刀の道を行く者は悪竜あくりゅうとなり、乙女シャールカや淑女正義レディ・ジャスティに退治される。