ヒストールのブログ

日を直すナホビノ

【狼は眠らない】ヒーローのレカンがカッコいい! 漫画完結記念【怒】

 
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 ハロー、ガイズ。
 わたし聖書ヴィヴリア神話ムーソロギアー好きのヒストール、よろしくね。
 ヤングエースUPの『狼は眠らない』が完結した👏👏👏👏👏👏。まずは世界に良い漫画をサンクス、新川権兵衛!原作者の支援BIS、連載中のなろうライターにも敬意を。これからこの記事を読み始める人にも敬意を。
  

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レカンの世界の礼儀作法
 この漫画は公式サイトで全て無料で読める。わたしにとってかなり気に入りの漫画だったので残念と怒りと同時に納得もある。漫画者まんがものの新川権兵衛がすごく絵がうまいからだ。新川権兵衛なら別の漫画を描けるし、成功もとい後行アトユキ(サクセスの正しい訳)してほしい。ネーム構成はかかし朝浩。こちらもわたしの好きな漫画『蜘蛛ですが、なにか?』を描いている。それはまた別記事で書くとして、『狼は眠らない』語りをはじめよう━━
 
 

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異世界へ自ら行く
 元々ファンタジー世界の住人レカンが、ダンジョン踏破による次元の穴に飛び込む━━。チートで調子こく主人公や被害者ポジの主人公と違い、かなり硬派なはじまり方だ。元々のファンタジー世界の強者が、自らの意志、自らの足で行く異世界。そんな硬派な設定で大丈夫か?
  

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見知らぬ少女を助けるために戦う!
 問題ない、不安はすぐ消えた。いきなり引き込まれる画力、しっかりとした世界観、レカンという口数少なくモノローグが多いヒーローを支える圧倒的なパワー!
 
 わたしは漫画やノヴェルの内面描写や説明的なモノローグが好きではない、むしろ不快を感じることが多い。それでもレカンの説明的なモノローグに不快感がない。それは彼の説明的なモノローグが「刀のように研ぎ澄まされた」美しいもの、必要最低限のもの、冒険者として“生きる”ことにつながっているからだ。

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最初は子供たちに恐がれるが、すぐなつかれるレカン
 冒険者として必要最低限を心がけるレカン━━。彼はあまり心を顔に出す人ではないが、最初から「本当はすごく心ある人」とわからせる仕組みに満ちている。レカンは“必要とあらば”、孤児院の子供たちとすごく低金額で遊び、【子供たち全員】によじ登られられるし、

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石材の山を一人で片付けろミッション
 “必要とあらば”、レカンは石材の山に埋もれた老人のために、すごく低金額でものすごい重労働をやり通すし、

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いい警備隊長
 弱い冒険者たちを保護する警備隊長(地元を守る良い警官役)の顔を立てる。
 必要とあらばだが━━実は、必要ないことも入ってる━━レカンは「本当はすごく優しい」行動を取る。レカンにチートはなく、異世界転移・転生で理不尽な神々に苦しめられていない。だから、これらはレカンの自力であり、よその世界のよそ者、子供たちや老人や弱者にどう接するかに、レカンの心と愛が現れる。チート能力を与えられた日本人が、文明度の低い異世界の住人を見下しながら助けてやるよ、とは違う。同じ日本人だから助けるが、外国人の中国人や韓国人を差別する━━という不快な輩はヒーローになれない。レカンが冒険者かつヒーローなのは、その生き方があくまで冒険者でありながら、とても人間らしく尊いからだ。
 

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実は礼を言えるし人を見る目があるエダ
 レカンは作中に出てくる少女エダにそっけないが、理不尽な言動を一切していない。レカンの公平さゆえにエダはレカンにたびたび会いに来る。レカンは「子供は苦手」と口では言うが「子供は嫌い」とは決して言わないし、その後も孤児院の子供たちを気にしているし、そのことを薬師で師匠のシーラに弄られている。レカンはひたすら迷宮を踏破する強面コワモテ冒険者であり、心と愛がある人間であり、周囲に希望を与えるヒーローだ。

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ヒーロー・レカンのオリジン
  孤児だったレカンは迷宮を愛する。それは迷宮が彼を生かし、チャンスを与えてくれたからだ。レカンは迷宮に厳しさとかみ平等びょうどうを感じている。
 わたしは硬派なレカンから心ある箇所にフォーカスして画像を貼り解説したが、わたしの記事の印象と、漫画の印象は違うかもしれない。それでも、「本当のレカンは子供や老人や弱い冒険者に優しい人だよ」「レディに理不尽な言動は一切してないよ」と言われてみれば気づくし、気づきが増える。わたし自身も、小さな子供や老人や外国人やレディに親切にできるチャンスがある時はそうしているし、その逆の行動を取る人たちに対しては思うところがある。
 
 日本語の「主人公」「魔王」は仏法用語、「勇者」はヒストリーの浅い翻訳語で、英語の「Heroヒーロー」とはかなり違う。だから、西洋ファンタジーに「魔王を倒す勇者で主人公」という定型はないし、ハリウッドやディズニーやアメコミは「努力」「頑張る」という価値観はなく、努力し頑張り、被害者目線から「天才」を倒す物語もない。このわたしがレカンを主人公と呼ばずに「ヒーロー」と呼ぶのは、その辺りの【東西ファンタジーのズレ】に対して、『狼は眠らない』はよその世界、西に踏み出しているから。逆に異世界小説とは名ばかりの、今まで敷かれたレールの上しか走らないなろう小説には価値がない。無知で無自覚で無教養、自分の足で踏み出す勇気がない無能なライターや漫画家は、誰にも勇気や希望を与えられない。
 

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わらの家を建てる豚
 努力や頑張るは口だけ作品の中だけで、無知で無自覚で無教養で無能なまま何もしない臆病な人生に価値はない。いや、人生ではなく豚に近い。聖書やクルアーンでは、間違った分別をうのみにして群れる者を【豚】の比喩で書く。豚肉とは間違った分別であり、物質としての豚肉ではない。逆に間違った分別(ひずめが分かれている)を反芻して消化する者は【牛】【羊】などの比喩で書かれる。ほとんどの漫画家やなろう小説家やライトノベル作家は、言っちゃ悪いが、その手の無知無能のブタ野郎だ、益荒男ますらおらしい雄牛おうし牡羊おひつじはいない。豚すら知らないのだから物語をつくる側にいるとすら言えない。人それぞれだが、人や男になれないブタ野郎の多様性に何の価値があるだろうか。
 
 わたしが評価する漫画者まんがものやライターは、豚ではない人として素晴らしい何かを「もってる人」で、それを他の人にもわかる形でシェアできる者だ。もちろん、全ての人が大成功できるわけではない。【主人公】【努力】【頑張る】の豚肉をうのみにしてブタ野郎やメス豚になるな、間違った分別を消化する牛や羊になれ、人として生きろ、という話。
 

 この迷宮セカイは厳しいが、かみ平等びょうどうがある━━

 
 そんな感じに、パッドから指を離し、記事を終える。
 最後までこの記事を読んだ“人”に同じ人としてわたしから拍手を👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏 。